池袋暴走事故、遺族に脅迫メール 横浜の中3生徒を書類送検 警視庁
東京・池袋で2019年に車が暴走した事故で妻子を亡くした松永拓也さん(38)に殺害を予告するメールを送ったとして、警視庁は28日、横浜市の中学3年の女子生徒(14)を脅迫と威力業務妨害の疑いで書類送検し、発表した。「悪いことをして申し訳ございません」と供述しているという。 少年事件課によると、書類送検容疑は9月11日、松永さんが所属する「関東交通犯罪遺族の会(あいの会)」に、松永さんの名前を挙げて「つらいなら私がかわりに殺してあげようか」などとメールで脅迫。松永さんが登壇する講演会を予定していた松山市役所にも「妨害にいったろうか」などとメールを送信し、市職員らに警備態勢の強化をさせるなど業務を妨害したというもの。2人に面識はなかった。 女子生徒は人間関係の悩みを抱えていたといい、脅迫メールを送れば「警察が動き、悩み相談の場所を教えてくれると思っていた」という趣旨の話をしているという。 交通事故防止をSNSなどで訴える松永さんへの誹謗(ひぼう)中傷は相次いでおり、今年3月には、「そのうち殺しに行く」などと殺害予告をしたとして、鳥取市の60代男が脅迫容疑で同庁に逮捕されている。(吉村駿)
朝日新聞社