中国、若手科学者支援の新たなプロジェクト始動
【東方新報】中国科学技術協会(CAST)は4日、有望な若手科学者に対する政府の2年間の新しい支援政策の候補者(博士課程の学生・研究者)の第一陣3226人の選出を発表した。 候補者たちは、学術的分野での視野の拡大、経験の向上、成長の加速を目的とする専門的なトレーニングを受けることになる。支援期間は2025年1月から26年12月までと定められている。 CASTによると、このプロジェクトは主に大学や研究機関に在籍する自然科学、工学、農学、医学の分野で30歳未満の博士課程の研究者が対象だ。 選抜された候補者には、学術的資金が提供され、ハイレベルな学術会議への参加、質の高い研究論文の発表、海外の学術交流会への参加の道が開かれ。CASTから各選抜者に対しては最高4万元(約86万円)の資金援助を行う。 CASTはまた、選抜者が国内アカデミーの「学生会員」に無料で登録し、国内外の主要な学術会議に参加できるよう支援する。また優秀な者には、その総合的能力を高めるため、実績ある専門家から学ぶ機会を提供する。 さらに、選抜された者には、ハイレベルな学術会議や国内外の学術団体でのアシスタントや学術誌の編集アシスタントを務める機会を与える。 このようなさまざまな機会の提供で、最先端の研究動向の把握や学術交流への深い関与が可能となる。 今後このプロジェクトは徐々に支援対象を拡大し、毎年約1万人の選抜者を支援する計画だ。これは、毎年の関連分野の博士号取得者の15パーセント以上を占める人数となる。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。