全体2位でウィザーズ入団のアレックス・サー…「ドラフトで指名されることは当たり前じゃない」
6月27日(現地時間26日)に開催された「NBAドラフト2024」において、ワシントン・ウィザーズは全体2位でフランス出身のアレックス・サーを指名。アンダーカテゴリーでも代表のメダルに貢献し、2023-24シーズンはパース・ワイルドキャッツ(NBL/オーストラリア)で研鑽を積んだユーロの有望株だ。 【動画】サーがNBLで残したハイライトの数々! 213センチ102キロの体格を誇る19歳の特長は、攻防両面での万能性。ポジションこそセンターに割り振られているが、ウイングさながらのフットワークでドライブを披露でき、224センチのウイングスパンを生かしたリムプロテクトも魅力的だろう。 ドラフト後に開催された記者会見に登壇したサーは、「僕がプレーしたすべての場所が、この瞬間のために僕を成長させてくれた」とコメント。オクラホマシティ・サンダーでプレーする兄のオリビエ・サーにも「兄は僕に持てる知識すべてを伝えてくれた。彼のような人ば僕のそばにいることは、今日に至るまで本当に特別なこと」と感謝を述べている。 1位指名のザカリー・リザシェイは同郷の仲間であり、トップ2がともにフランス出身選手となった今回のドラフト。サーもこの瞬間を大切に感じているようで、「どのような指名を受けたとしても、チームは僕にチャンスを与えてくれている。僕は恵まれているし、それを当たり前と思ってはいけないと思う」と、謙虚な姿勢を崩さない。 また、ウィザーズへの入団は本人も希望しているシナリオだった模様。「このチームに参加できることにワクワクしている」と喜びをあらわにし、「(ウィザーズは)去年よく見ていたチームだ。あのチームで僕はインパクトのあるプレーができると思うし、ロスターに僕のプレーを注入することが待ちきれないよ」と語った。 兄のドラフト時にもサーは同席していたが、結果としてオリビエの名前を呼ぶ球団は現れず、リーグ入りの壁を感じていたサー。「これが第一歩にすぎないということは分かってる」と冷静に状況を見つめつつ、これから始まる憧れの舞台でのプレーに期待を膨らませている。 「僕にとって大きなことを成し遂げたのは間違いない。ドラフトで指名されたことを当たり前とは思っていないし、とても楽しんでいるのは確かだ」
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