アタランタ、カリアリ、パルマ、ヴェローナ…プロビンチャ躍進のそれぞれの理由【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
アタランタは来シーズンのスクデットを期待する声も
アタランタの最大の武器は、(右から)ゴメス、イリチッチ、サパタらが中心の攻撃陣だ。23節を終えてセリエA最多の61ゴールと大爆発する。(C) Getty Images
今シーズンのセリエAで目立っているのが、いわゆるプロビンチャ勢の躍進だ。ヨーロッパ行きを争うアタランタとカリアリ、中位定着のパルマとヴェローナなどは、ピッチ内外でそれぞれどんな利点を持っているのか。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2020年2月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 今シーズンのセリエAは、近年で最も不確実性が高い。絶対王者ユベントスにインテル・ミラノとラツィオが追いすがるスクデット争いのみならず、例年なら二桁順位で刺激の少ないシーズンを送っているプロビンチャ(中小クラブ)のいくつかが大健闘を見せ、ビッグクラブを下から突き上げているのだ。開幕前は残留以外に目標がないように見えたクラブが、ヨーロッパリーグ(EL)行きの可能性を本気で信じ始めている様子からは、セリエAの平均
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