「IH対応土鍋」なのに「IH使用不可」なぜ?家電メーカーの見解 一律NGや〝SGマーク〟基準の場合も
「SGマークの有無」基準のメーカーも
使用できるIH土鍋について「SGマークの有無」を基準にするメーカーもあります。SGマークとは、「Safe Goods(安全な製品)」を表し、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合したとして認証されたことを示すマークです。 消費者庁は「万が一、SGマーク付き製品に欠陥があり、それを原因として人身損害が起きた場合、賠償する制度も付加されています」と説明します。 パナソニックは、100VのIHクッキングヒーターに関しては「100V対応のSGマークがないIH対応土鍋は使用を推奨しない」という立場です。広報担当者は「すべてのIH対応土鍋について検証ができかねますので、お客様にご迷惑をおかけしないようSGマーク付きのものを推奨しております」と話します。 また、より電圧の高い200VのIHクッキングヒーターに関しては、最大火力が強いため、「SGマーク付きのIH対応土鍋であっても、種類によっては、土鍋の発熱体が膨張・変形して不安全な状態になることがあります」とし、「メーカーとしては『IH対応土鍋』と記載してあっても、SGマークの有無にかかわらず、安全の観点から使用をおすすめしておりません」ということでした。