ひろゆき、中野信子と脳を科学する④ メンサ会員、お笑い芸人、おバカタレント......「頭がいい」とはどういうこと?【この件について】
ひろゆきがゲストとディープ討論する『週刊プレイボーイ』の連載「この件について」。脳科学者の中野信子さんをゲストに迎えての4回目は、「頭がいい」とはどういうことなのかを考えました。メンサ会員、お笑い芸人、おバカタレント......。テストの点数だけじゃない基準とはなんでしょうか? 中野信子いわく、「『頭がいい』は『相手の気持ちを察する能力』なども含めて考えるべき」 *** ひろゆき(以下、ひろ) 中野さんって「MENSA」(高IQ団体)の会員なんですか? 中野信子(以下、中野) 元会員です。メリットを感じなくてやめました。ひろゆきさんも会員になろうと思えばなれますよ。 ひろ マジすか。とはいえ「全人口上位2%のIQを有する者」とかいわれているじゃないですか。 中野 テスト対策をすれば高得点が取れますよ。だから、本当のIQは測れていません(笑)。 ひろ そういえば、メンサ会員が社会的に成功している確率ってあまり高くない気もしますよね。本当に頭がいいなら何か実績を出してほしいです。 中野 そうですよね。能力があるなら活かしてほしいですよね。それに実際に話してみると、面白い人はそんなにいません。 ひろ うは(笑)。でも、頭のいい人の話は面白いじゃないですか。知的好奇心が旺盛で、知識も豊富ですよね。 中野 実は、メンサには「学歴のある会員」と「学歴のない会員」がいることに気づいたんです。後者の話はつまらない。これをいうと学歴偏重主義のように聞こえるかもしれませんが、一面の真理はあると思います。 ひろ 確かに。本当に頭がいいならいい大学に行けるから、高い学歴があるはずですよね。ということは〝学歴ロンダリング〟みたいにメンサに入る人たちがいるということですか。 中野 一定数いたと思います。彼らは学歴で結果を出せなかったので、メンサで高IQという証しが欲しかったんじゃないかと。 ひろ そう考えると納得できます。でも、メンサに入るために勉強する人たちがいるのは驚きです。 中野 対策をすれば、ひろゆきさんなら余裕で受かると思います。 ひろ いやいや(笑)。そういう意味でいうと、ヘタなメンサ会員より「おバカタレント」のほうが頭が良かったりするんでしょうね。 中野 そうかもしれません(笑)。