大相撲・阿炎、寺尾の一周忌に師匠を超えることを誓う 初場所で返り三役確実「見てくれていると思うので、元気に力を出し切るだけ」
大相撲の幕内阿炎(30)=錣山=が17日、先代師匠・元関脇寺尾の錣山親方の一周忌に、先代超えを誓った。亡き師と並ぶ自己最高位更新に向け、三役復帰確実な初場所(来年1月12日初日、両国国技館)は大関とりの第一歩となる。同日は、津市の日硝ハイウエーアリーナでの冬巡業に参加した。 「叱ってくれる人がいない一年間は、物足りなかった」。阿炎が支度部屋の天井を見上げてから「でも、見てくれていると思うので、元気に力を出し切るだけ。先代は『過去よりこれからが大事』とよく言っていたので」と前を向いた。 今年は6場所中5場所で勝ち越し。得意の突き押しに加え、亡き師匠を手本にした右差しにも手応えをつかんだ。大関とりへ「目標は高ければ高いほうがいい」と気合十分。冬巡業ラストの21日を前に一時帰京し、先代の墓参りも予定。心を整え、勝負の2025年に向かう。
中日スポーツ