両親と同居していることもあり、光熱費が毎月「3万円」かかっています。父にテレビのつけっぱなしをやめてもらうべきですか?
両親と同居していると毎日の家事の負担などで助かる場面も多いでしょう。しかし、一緒に住む家族が増えると毎月の生活にかかる費用が増えることもあります。 家計において支出を減らすには固定費の節約が有効です。特に電気代は、水道光熱費に占める割合が大きいため、電気代を節約できると毎月の支出を減らせる可能性があります。 そこで今回は、父親が1日12時間テレビをつけっぱなしにしていると仮定して、どれくらい電気代がかかっているのか検証してみました。テレビにかかる電気代を節約する方法についてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
テレビを1日12時間つけっぱなしにした場合の1ヶ月の電気代
総務省統計局の「2023年家計調査(家計収支編)」によると、2人以上世帯のひと月における水道光熱費は2万3855円です。このうち、電気代は1万2265円と半分以上の割合を占めるため、電気代の節約ができれば毎月の光熱費をおさえるのに大きな効果が期待できるでしょう。 では、実際にテレビにかかる電気代をみていきましょう。テレビにかかる電気代は次の計算式で求められます。 テレビの消費電力(キロワット)×テレビの視聴時間×家庭の電気料金単価(円/キロワットアワー) 家庭の電気料金単価を29.80円/キロワットアワーとして、液晶テレビとプラズマテレビを1日12時間つけっぱなしにした場合の電気代を比較します。なお、テレビの大きさはどちらも55V型とします。 液晶テレビ(消費電力0.22キロワット):78.672円/日 プラズマテレビ(消費電力0.48キロワット):171.648円/日 今回の条件では、1日12時間テレビをつけっぱなしにした場合の1ヶ月(30日)の電気代は、液晶テレビで約2360円、プラズマテレビで約5149円かかることが分かりました。
テレビにかかる電気代を節約するコツ
テレビにかかる電気代を節約するには、次のポイントを意識してみるとよいかもしれません。 ●液晶テレビにする ●画面の明るさや音量を調節する ●省エネ機能を活用する 前章でみたように、同じ大きさのテレビで比べた場合、プラズマテレビの電気代は液晶テレビの約2.2倍です。現在使っているテレビがプラズマテレビの場合は、液晶テレビに買い換えるだけで電気代の節約につながる可能性があるでしょう。 また、テレビは視聴時間が増えるほどに電気代がかさみます。テレビをつけっぱなしにすることは、テレビを見ている人がいないにもかかわらず電力を無駄に消費している状態です。無駄な電力を消費しないよう、テレビを見終わったら電源を切る習慣をつけるようにしましょう。 さらに、テレビの画面が明るすぎたり、音量が必要以上に大きかったりする場合も、余分な電力を消費しているといえます。 どうしてもテレビの電源を消し忘れてしまう場合は、テレビの省エネ機能を利用してみましょう。一定時間操作がない場合に自動で電源を落としてくれる自動電源オフ機能や、使う環境に合わせてテレビの明るさを設定してくれる明るさセンサーなどを活用すれば、テレビ視聴にかかる電気代を自然と節約できるでしょう。