習近平「3期目」を脅かす「長老」の存在|この週末に読みたい海外メディア記事5本|2022.10.07-10.15
一強体制に待ち受ける試練(C)Christian Fogtmann/shutterstock.com
今週もお疲れ様でした。中国共産党の第20回党大会の開幕が10月16日に迫り、米国の外交専門誌でも見出しに「China」の大きな文字が目立ち、人気記事ランキングでも中国関連記事が多数を占めています。日本の読者にとっても気になるテーマごとに、目についた論考や記事をご紹介します。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事5本、皆様もよろしければご一緒に。 そう予言するのは、「フォーリン・ポリシー(FP)」誌に10月13日付で登場した 「習に挑むかもしれない党長老たち」 。筆者のメリンダ・リューは米「ニューズウィーク」誌北京特派員で、3期目突入が確実視される習近平党総書記の地位と体制、さらには後継までが「長老たち」によって揺らぐ可能性を指摘する。 リューが長老の代表例として挙げるのは、天安門事件に直面した鄧小平がデモ隊に好意的だった趙紫陽を抑制するために生み出した「八大元老」だ。鄧自身を含む党幹部8人からなる集合体で、民間人への発砲から趙の粛清までを取り仕切った。こうしたシステムはそれ以降も続いてきたが、習近平はこの“伝統”の断絶に取り組んできた。
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フォーサイト編集部