50代からのWebライター。「ダブルワーク」で悠々自適な生活を手に入れるために必要な3つのマインド
近年、ネットを使った在宅ワークのなかでも、目指す人が多く人気のあるWebライター。日本人であれば当たり前に使える日本語で文章を書くことを仕事とするこの職業は、誰でも稼ぎやすい仕事として人気があります。しかし、フリーランスとして収入が安定しないWebライターは、決してラクな働き方ではありません。そこでおすすめするのが、Webライターとなにかの仕事をかけあわせた「ダブルワーク」という働き方です。 【画像で確認】Webライター未経験から6ヶ月で30万円!無職になった50代飲食店員の挑戦 今回は、飲食店勤務というまったく門外漢の世界から、コロナ禍で無職になったのをきっかけにWebライターをめざし、6ヶ月で30万円という収入を達成。現在はWebライターを主軸としたダブルワークで悠々自適な生活を送っている、サケサカさん(@sakesaka_teke)の経験をもとに、ダブルワークのWebライターとして成功するコツをご紹介します。 * * * こんにちは!50代のWebライター/サケサカです。 私は、2020年の4月にコロナ禍をきっかけとして30年近く従事した飲食業を離れ、フリーランスのWebライターを志しました。その後、コンスタントに月20~30万円ほどの報酬を稼ぐWebライターにはなれましたが、毎月レギュラー仕事以外を獲得する営業活動を行わなければ満足いく収入には届かず、生活と心の安定には程遠かったのです。 そこで私は、Webライター5年目を迎える今年の2月から、週に4日間、日中に軽作業の派遣として勤め、ダブルワーク生活を行うことにしました。結果、月の収入は安定し、生活も気持ちの面も落ち着いたのです。 とはいえ、Webライターを含めたダブルワークを成功させるにも、それなりの覚悟は必要でしょう。今回は私の経験をもとに、ダブルワークで悠々自適な生活を手に入れるための3つのコツをご紹介します。 ■Webライター×派遣で悠々自適生活を手に入れる3つのコツ Webライターを目指す人の多くは、会社などの組織にとらわれない働き方を得たい、あるいは、本業以外に副業収入を得て、今より豊かな生活を送りたいという目標を持っているのではないでしょうか。 そして、いずれはフリーランスライターとして独立したいという夢を持っている人も少なくないでしょう。 私の場合、専業のWebライターを経て派遣とのダブルワークになるという、いわば世の流れからすると反対のパターンを選んだわけです。けれども、それにより悠々自適な生活を手に入れたわけですから、この働き方は私のような50代や60代でWebライターを目指す人には特におすすめです。 では、私がこのダブルワークを成功させた要因はなんだったのか。3つのコツをご紹介します。 ■1.まずはWebライターに一点集中する 私は、無職になったのをきっかけにWebライターを目指し、6ヶ月で30万円という月収を稼げるようになりました。もちろん、この目標を達成するためには必死の努力もしましたが、やはり最大の成功要因は「まずはWebライターに一点集中したこと」だと思っています。 私の場合は最初から本業ライターとして時間を使いましたが、それでもしっかりと稼げるようになるまでは、ほぼすべての時間をライティングに費やしました。そして、段々と技術のレベルを上げてきたのです。記事を書く速度も早くなりましたし、報酬単価も上がりました。その結果、週に3日の作業時間でもしっかりとした金額が稼げるようになったのです。 副業としてWebライターに取り組む人の多くは、なかなかライティングに時間を割けないことがほとんどでしょう。けれども、ある程度稼げるWebライターになるまでは、精一杯の努力と相当の時間は必要です。「忙しい」という言い訳でWebライターに一点集中できない人は、なかなか成功への道を進むことはできないでしょう。 とはいえ、普段は執筆時間をなかなか取れない人は、期間をかければよいのです。一日に限られた時間しか集中できないなら、何年かけたって構いません。「Webライターで成功するまでは頑張る!」この気持ちだけは忘れずに、真剣に打ち込むことができればきっと夢はかなうはずです! ■2.ネットで稼ぐという執着を捨てる Webライターとして一定の金額が稼げるようになったあと、私はさまざまなネットビジネスで稼ぐことを考えました。Webライターに限らず、在宅ワークとして働けるネットビジネスは、現代的な働き方としてあこがれる人も多いかもしれません。けれども、それは誰もができるというわけではないでしょう。 実際、私もWebライター講座の運営やYouTube活動など、さまざまなインターネットを利用した仕事を画策しましたが、どれもこれも中途半端といわざるを得ませんでした。ネットビジネスの多くは、稼げるまでにある程度の期間がかかってしまうことが多く、その割に手間も時間も必要で、ライター業務以外すべての時間を費やしてもかんたんではなかったのです。おまけに、手間と時間をかけたからといって確実に稼げるという保証もなく、正直、私には荷が勝ちすぎた挑戦だったのかもしれませんね。 けれどもそのころには、これまでの努力の甲斐もあって、Webライターとしては週に3日ぐらいの時間をかければ月20万円程度の金額を稼げるようになっていました。そこで、なにも不確実なネットビジネスにこだわらなくとも、週4日の時間を別の確実な収入を得られる働き方に割り振る選択肢もあるのではないだろうか。そんなことに思い至りました。 そうして、それまでは考えもしなかった「派遣として軽作業で朝から働きに出る」という仕事を複業として選び、収入と気持ちの安定を手に入れられたのです。どうにかしてネットビジネスで稼がなければならない。そんな強迫観念のような想いを持っていたころは、いつも気の休まる暇がありませんでした。しかし、ネットで稼ぐという執着を捨てたときに、気持ちがラクになり、人生の選択肢が広がったような気がしたものです。 ■3.多くを望みすぎない これまでの私は、自宅にいながら「月に3桁万円の収入」などの夢を抱いて、Webライター以外にいろいろなことに手を出していました。実際に100万円以上の収入を得た月もありましたが、それが継続できたわけではありません。 平均すればWebライター収入にプラス数万円があればよいほうで、夢のような生活とは程遠かったのが実状でした。それでも、ネットビジネスを学ぶ中で出会った友人知人たちの莫大な報酬金額を聞くたびに、いつも焦りを感じていたものです。 しかし、実際に今50代独身の私が、多少の借金を返しながら毎日安心して生活していくだけなら、なにも月に100万、1000万円もの収入は必要ありません。 実際、生活をしていくだけであれば月に30万円もあれば十分ですし、それにプラスアルファの金額があれば、飲みにいったり、たまには趣味のキャンプにいったりすることだってできます。なにも多くを望む必要はないのです。 もちろん、将来は会社を起こしたいとか、老後資金を何千万円も貯蓄したい、もっと贅沢したいなど、「もっともっと」という欲求はとどまりません。 でも、多くを望みすぎないという思考に切り替えたとき、私の心から焦りが消え、毎日が楽しくなったのです。 上を目指したいという野心は、それはそれで尊いものです。けれども、多くを望みすぎないことで心穏やかになるという現実もあるのではないでしょうか。私自身、いつかまたネットビジネスで自分の力を試したくなるときがあるかもしれません。でも、今はこの多くを望みすぎないダブルワーク生活を送る悠々自適な毎日が、本当に楽しく気に入っています。 * * * フリーランスのWebライターという立場は、自由に働ける反面、収入が安定しないという側面もあります。だからこそ、サケサカさんのようにあえて派遣などとのダブルワークを選ぶことで、収入と心の安定を手に入れることもできるでしょう。特に、50代や60代という年代からWebライターで自活するのは、かんたんな話ではありません。でも、考え方を変え、ちゃんとした努力を続けていくことで生活は変えられる。それは、サケサカさんのお話からもうかがえるでしょう。 もちろん、多くを望みすぎない。そして、ひとつの働き方に固執しない。これは、50代以上の人がWebライターでの生活を目指す心構えとしては、現実的かもしれません。ぜひあなたも、背伸びしすぎない等身大の楽しいチャレンジをしてみてくださいね! ▶プロフィール サケサカ(町田英伸) フリーランスWebライター。27年間の飲食業生活を経て、53歳でWebライターを志し見事独立を果たす。現在は派遣業とのダブルワークをこなしながら、同世代に向けて等身大の働き方を発信中。 文=YY