吉田正尚、連続マルチ安打で絶好調!「あらゆる方向に打つ」とコーラ監督ベタ褒め 米メディアもPO争いに向け期待の声「大きな助けになる」
ボストン・レッドソックスの吉田正尚が好調だ。ここ10試合中、7試合でマルチ安打を記録、8月5日から7日にかけ行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズとの3連戦では、初戦の4安打を含む計8本のヒットを記録した。ワイルドカード争いで好位置につけるチームの躍進を、そのバットで力強く後押ししている。 【動画】ロイヤルズ戦で放った吉田正尚の今季6号アーチ! 5、6月では左手親指痛によりおよそ6週間にわたって欠場したものの、夏場で徐々に調子を上げ、7月は3割を超える月間打率をマーク。今月に入ってもコンスタントに安打が出続けており、.283(8月7日まで)と打率を伸ばしてきている。その中で、中軸としての役割を果たしている背番号7に対し、そのパフォーマンスを絶賛する指揮官の声も伝えられている。 米メディア『The Sporting News』が現地時間8月8日、吉田の特集記事を配信しており、「ボストンの好調な流れの中で、指名打者のマサタカ・ヨシダも絶好調だ。31歳のヨシダは過去36試合で打率.336、OPS.866、ホームラン4本、打点25を記録している」と記し、現在のバッティングを評している。 さらに、ロイヤルズとの3連戦についても、「このシリーズだけで、ヨシダは14打席で合計8安打(二塁打2本、ホームラン1本、打点3)を記録した」と振り返った。 その上で、「彼の最近の活躍は多くの人に感動を与えたが、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は彼の実力を知っていた」と綴り、指揮官のコメントを掲載。コーラ監督は、吉田に対し「スイングは大きく変わった。自信に満ちていて、ゾーンをコントロールし、ボールをあらゆる方向に打つ。彼と契約したときに思い描いていた選手だ。日本でも彼はこのような選手だった」と述べたとしている。 また他にも、コーラ監督は「今年は、明らかに手の故障で、タイミングをつかむのに時間がかかっていた」と述べており、コンディションが戻ったことで本来のバッティングを取り戻したと説いている。 同メディアも、「ヨシダがいい打撃をしているとき、打線はより危険になる。彼がこの調子を維持すれば、プレーオフ進出を目指すチームにとって大きな助けとなるだろう」と見通しており、終盤戦でのさらなる活躍に期待を寄せた。 春先はベンチに座る試合も多く、その後故障にも苦しんだ。それでもシーズンが進むにつれ、自身のスキルでチームからの信頼を勝ち取った吉田は、プレーオフを争う戦いに向け、さらに頼もしさを増していく。 構成●THE DIGEST編集部