わが社のイチ押し-金田屋魚店(南陽) 蒲鉾店の「特製しんじょう」
鶴岡市内のかまぼこ店「滝川蒲鉾」に作り方を教わるため、何度も通った。「快く受け入れてもらった上、商品の一部アイデアも頂戴した」と照れくさそうに話した。続けて「『常識がない』と周りから言われるが、思い立ったら行動に移す性分。仲卸や料亭を含め、多くのご縁に感謝してもし切れない」と実感を込めた。 小さな子どもからお年寄りまで、幅広い世代が口にできるのが、かまぼこの強みと言い切る。月替わりでいろんな味を提案する「特製しんじょう」をはじめ、新たな発想で多くの食卓を彩りたいと今日も発奮する。 ★金田屋魚店 江戸期の安政年間(1854~60年)に創業。初代は米沢藩に出入りが許された御用商人だった。以降、家内経営で地元に根差した魚店を営む。資本金300万円。従業員12人。南陽市赤湯774。 ★皆川 拓海氏(みながわ・たくみ) 米沢興譲館高、高崎経済大中退。東京・旧築地市場で水産仲卸会社に勤務後、山形市内の料亭などで日本料理の腕を磨く。2018年、家業に入り、23年に社長就任。南陽市出身。