【ジャパンC・人気薄好走の理由】7番人気ドゥレッツァ〝奇襲〟で2着同着 ビュイックは再遠征を推薦
[GⅠジャパンカップ=2024年11月24日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2400メートル] 1着賞金5億円をかけて国内外の強豪がチャンピオンディスタンスの覇を競った一戦は、1番人気のドウデュースが優勝。5度目のGⅠ制覇を成し遂げた。昨年の菊花賞馬で8月の英GⅠインターナショナルS以来の実戦となったドゥレッツァ(牡4・尾関)は、レース中盤で外から先頭に立つ策に出て直線もよく粘ったものの、最後にかわされて2着同着。2度目のGⅠ制覇を果たすことはできなかった。 まさに〝奇襲〟だった。スローペースで行きたがる馬が多い中、序盤6番手あたりにいたドゥレッツァが外からスーッと先頭に立つ。ざわつく場内と裏腹に、淡々としたラップを刻む逃げ。直線でも堂々と先頭をキープしたが、ドウデュースの決め脚に屈し、最後は2キロ軽いシンエンペラーに内から迫られたものの、ここは粘りに粘って同着に持ち込んだ。〝逃げて差し返す〟という変幻自在の戴冠だった菊花賞を思わせる快走。7番人気の低評価を覆し、確かな底力を示した。 初めてコンビを組んだビュイックは「長い距離向きの馬で、スタミナがあるし、長く脚を使ってくれますね。こちらの指示にも素早く反応してくれて、前に行けという指示を出せばすぐに前に行ってくれたし、抑える指示を出せばすぐに馬がリラックスしてくれました。またぜひヨーロッパ遠征にチャレンジしてもらいたいぐらいの馬ですよ」と操縦性の高さを絶賛。力を出し切っての2着同着に納得の口ぶりだった。
東スポ競馬編集部