【採点&寸評】鹿島3発、川崎に14年ぶりシーズンダブル…攻守に粘り、若手奮闘でチームも活性化
◆明治安田J1リーグ▽第35節 川崎1―3鹿島(1日・U等々力) 鹿島は川崎に3―1で勝利した。敵地・等々力での白星は9年ぶり、対川崎戦の「シーズンダブル」は実に14年ぶりとなった。 採点と寸評は以下の通り。 中後雅喜監督【6・5】肝の据わった交代策で初白星。勝利に飢えた鹿島サポーターに薔薇色の3連休をプレゼント GK早川友基【6・5】直接FKからの失点こそ悔やまれるが、耐えなきゃいけない時間帯でしっかりと守護神の仕事を果たす DF三竿健斗【6・5】そういえばヴェルディユースの出身だったなと、おしゃれシュートの軌道で実感。不慣れなポジションで奮闘 DF植田直通【6・5】右SB、右ボランチ、右MFが点を取れたのは、右CBがどっしりとしていたからこそ。三十路の貫禄、ボンバイエ DF関川郁万【6・5】岩政流の守備、ポポヴィッチ流の守備の合算に、羽田流の緻密さを加えて、DFとしての総合力が1つ上がった印象 DF安西幸輝【7・0】2点目はボール奪取からの直進、3点目は追い越しで得点関与。少年のように左サイドを駆け回る。止め処ない血と汗で、渇いた脳(と左サイド)を潤した MF知念慶【7・0】セットプレーの流れとはいえ、あのヘディングができるボランチは世界広しと言えどもなかなかいない。MOM MF柴崎岳【6・5】鋭いクロスで先制点アシスト。「主役」としての役割が求められがちだが「一歩引いたところでコントロールしつつ、忘れた頃のグサッとした一撃で結果的に主役になる」構図が最も輝ける MF樋口雄太【6・5】ゴール前に突撃し、貴重な2点目を奪う。3点目のセレブレーション後、一人残って傷んだ芝生を直してから自陣に戻った。そういう選手のところに、こぼれ球は転がってくるもの MF仲間隼斗【6・0】交代1番手となってしまったが、数字に表れないところでの貢献は大きい FW師岡柊生【6・5】2トップ2人であれだけキープできれば、サイドハーフも、ボランチも、(濃野じゃない)右サイドバックでさえも点は取れるもの FW鈴木優磨【6・5】小柄な相手にはパワーで、大柄な相手には技術で1枚上手(うわて)に立つ。1・5列目の位置で相手の弱点を突き続けた MF名古新太郎【5・5】後半11分IN。もう少し左から前進したかった。失い方が悪い場面もあり、サイドで受けた時の選択には改善の余地が見えた MF舩橋佑【6・0】後半14分IN。知念負傷を受けて、ミロサブリェビッチではなく舩橋、樋口を下げるでもなく舩橋、三竿を上げるでもなく舩橋。監督からの信頼にプレーで応えた DF津久井佳祐【6・5】後半35分IN。「マルシーニョを封鎖せよ」の命を受けてピッチに立ち、初手で封鎖 MFミロサブリェビッチ【5・5】後半35分IN。直接FKによる失点は事故のようなもの。これで寄せられなくなってしまっては話にならない。次、次 FW徳田誉【6・0】後半35分IN。役目は果たしたが、そろそろ空腹だろう。名古屋戦、ゴールいっときますか 谷本涼主審【5・5】ルールに則るという意味では問題ないが、ファウル数42は多い(神戸―磐田は25)。もう少しいい意味で柔らかく、肩肘張らずにフニャフニャと ※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ(採点・岡島 智哉)
報知新聞社