Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング21位。いつJ1に復帰する? 収益も集客もさすがの名門
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものもある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
21位:ジェフユナイテッド千葉(153) 2024リーグ戦成績:7位(J2) 2024シーズンホームグロウン人数:7人(17位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:1万431人(21位) 2023年度営業収益:26億4900万円(23位) Jリーグ発足時に加盟した“オリジナル10”の一角を占めながら、ジェフユナイテッド千葉は2009シーズンを最後にJ1の舞台に戻ることができていない。2024シーズンの明治安田J2リーグはJ1復帰に片手が届く状態にありながらも、ラスト2戦でまさかの連敗。7位に順位を下げ、最終節にしてJ1昇格プレーオフ(PO)圏外へと弾き出されてしまった。土壇場での勝負弱さを露呈してしまった2024シーズンの千葉だが、クラブの持つ“力”に目を向けてみれば、また違った印象をクラブに抱くかもしれない。 元々、千葉は育成力に定評があるクラブである。阿部勇樹や山岸智、佐藤勇人・寿人兄弟らを輩出したユースの力は健在で、2024シーズンは7人のホームグロウン選手をトップチームへ送り出した。2023シーズンが4人だったことを踏まえると、大幅な伸びを記録したことが分かる。 ホームゲーム平均入場者数も上昇傾向にある。2023シーズンは平均8,523人と寂しい数字に終わっていたが、2024シーズンは1万431人と1万人台を回復。最大1万9470人の入場が可能な本拠地『フクダ電子アリーナ』は、1年間を通して53.6%という上々の収容率を誇った。営業収益も着実に増えており、2023年度はリーグ23位の26億4900万円を計上。前年度の26億3800万円よりも1100万円を積み増している。 老舗クラブのプライドを取り戻すための土壌は出来上がっている。あとは、主力の流出を最小限に留めつつ、スポーツ面で継続性のあるプロジェクトを推進していくことが求められる。今シーズン、千葉は悲願のJ1復帰を目標に掲げて16年目のJ2を戦う。
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