「日本中の空き家を転々としながらのびのびと暮らす」彼の快活人生、家賃や生活費はどうしているのか?
■人の移動によって経済や人の意識が動く 実際には教育や税の徴収、医療その他乗り越えなくてはいけないハードルは多々あり、また、その土地に留まり続けなければ成り立たない仕事も多く、意識の問題も考えると誰もが二拠点居住、旅人のような暮らしができるわけではない。 それでもそこに期待したいのは、複数の家を使う人が増えれば空き家が多少なりとも使われるようになることや、人の移動が経済や人の意識を動かすことなどいろいろなメリットが想定されるためだ。今どきであればSNSを通じた旅する人の発信が多くの人に届くこともある。
このところの日本にはどこか停滞感が漂うが、停滞から生まれるものは少ない。動ける人が動けるようにすれば、社会にも変化が起きるだろう。旅人が地域を、社会をかき混ぜることで起きる変化を楽しみにしたい。 (*)広域的地域活性化のための基盤整備に関する法律の一部が改正された
中川 寛子 :東京情報堂代表