60歳以上でバイク免許は取れる? 取得年齢の上限やシニアにおすすめのモデルは?
注意点は無理しないこと
このように、定年退職などで時間に余裕のできたシニア世代も、バイクを楽しむことは可能です。ただし、どんなに若さを維持していたとしても、身体は年齢を重ねると共に衰えるもの。そのため、無理は絶対に禁物です。 特に、若い頃バイクに乗った経験を持ち、シニアになって再び乗り始めたリターンライダーは、「若いときの感覚」で乗ってしまうと危険です。たとえば、ツーリングなどで、時間などに無理のある計画を立ててしまうと、途中で疲れてしまい、集中力が低下する原因に。そうしたときに、一瞬の判断ミスで重大な事故につながることもあります。 くれぐれも、若いときにやったような、短い日程やハイペースで走る弾丸ツーリングなどは避けたいもの。せっかくのバイク旅ですから、各地の景色や美味しい食べ物、温泉などを満喫できるような余裕ある計画を立てたいものです。
70歳でデビューしたシニアライダーの悩みとは?
あと、シニアになってから初めてバイクに乗り始めたライダーの場合。こうしたライダーのなかには、若いときの経験則などもないため、ツーリングなどで他の人と一緒に走ることに不安を覚える人もいるようです。 たとえば、以前、筆者が偶然お会いした70歳代シニアライダーAさんの場合。この方は、若い頃興味はあったものの、ご両親に反対されてバイクの経験なし。最近、定年退職などで時間ができたことと、30歳代の息子さんがバイク免許を取るタイミングに合わせ、ご自身も普通二輪免許を取得。人生初のバイクデビューを果たしたのだそうです。 愛車には、ホンダのレブル250を購入。軽い車体や良好な足着き性などで、シニア初心者でも扱いやすい特性を持つこともあり、「バイクに乗るのがこんなに楽しいとは思わなかった」と大満足されているようでした。 ただ、Aさん的には、息子さんとツーリングに行く際、ちょっとした悩みもあるそうです。それは、息子さんも、同じ時期に免許を取得したバイク初心者ながら、若いことで走るペースが自分よりも速く、ついていくのが大変なことなのだとか。