「捨てない片づけ術」とは?年末年始、捨てずに無理のない大掃除のコツ
「捨てない片づけ術」はたったの3ステップ!
──「捨てない片づけ術」の具体的な方法を教えてください。 古堅さん: 細々とした片づけではなく、大胆に取り組めるのがこの方法のいいところ。大切なのはまず体を動かしてみること。何も考えずステップ1から始めてみてください。 ◆Step 1. ものを寄せる/一度、ものを一カ所に移動させる。 まずは景色を変えるところから始めます。ものを整理しながら片づけるのは、捨てられる人には効率的ですが、捨てたくない人には非効率的です。だからこそ、細々したものはもちろん、移動できる収納ケースなど、すべて別の場所に寄せて、すべてリセットした部屋の景色を取り戻してください。 例えばリビングを片づける場合、ダイニングテーブルの上やテレビボードの上など、見えるところに置いてあるものは、すべてまとめて1カ所に移動します。 そして、寄せたもののことはあとでゆっくり考えてください。片づいた部屋の景色を見たあとのほうが、これが必要か必要じゃないかの選択がしやすくなりますし、効率的に収納ができるようになります。 ◆Step 2. 更地にする/スペースを空っぽにしてリセットする。 プラスチックの収納BOXなど、動かせるものもすべて移動して、家具以外は何も置いていない更地になったでしょうか。 するとどうでしょう。憧れの部屋のイメージや、この部屋でやりたいことが浮かんできませんか? 引っ越ししたてのような感覚で、部屋を作りやすくなると思います。 憧れだったプロジェクターも置けるし、ルンバで掃除ができるような部屋にも組み立てられるんです。この更地を見て、どんな部屋にしたいか具体的にイメージしましょう。 ◆Step 3. 埋める・隠す/整理整頓しながら必要なものを配置する。 あとはイメージに合わせて家具を配置し、その場所で使うものだけを寄せたものから厳選し、戻していきます。スッキリとした空間で暮らしたいなら、すぐ使うからといってテーブルや棚の上に出しっぱなしにするのではなく、使う場所の近くの収納の扉の中に定位置を決めましょう。そのほうが片づいた景色が維持しやすく、散らかって見えません。 また、収納スペースの中は詰め込みすぎないことも大切。カテゴリーごとにわけて、よく使う順に取り出しやすい位置に入れていきます。そうすることで、せっかく買ったのに使わない状況から脱することができ、暮らしやすく、散らかりにくい空間へと生まれ変わります。 さらに、寄せたものでしばらく使わないものや捨てるか悩むようなものは、そのまま部屋に放置しないでください。収納の奥や上段、使っていない部屋の収納の中に埋めて、一旦寝かせます。大切なのは「部屋の景色」です。使わないものは見えない場所に隠しましょう。