「マイナ保険証」は個人情報が漏れるリスクがあると聞きました。できれば「既存の保険証」を使い続けたいのですが、デメリットや注意点はあるのでしょうか? 今から新規発行すると手数料がかかりますか?
既存の健康保険証を使い続けるデメリットや注意点
「個人情報が漏れるリスクがあるからできる限りマイナンバーカードは持ち歩きたくない」といった理由で、いま持っている健康保険証を使い続けることもできますが、以下の点に注意しましょう。 ●経過措置期間が過ぎると使えなくなる ●マイナ保険証よりも医療費が高くなることもある 既存の健康保険証は最長1年間利用できますが、経過措置期間が過ぎると失効するので要注意です。必要なときに保険診療を受けられないリスクを回避するため、経過措置期間内であっても資格確認書を常に携帯することをおすすめします。 また、マイナ保険証を利用すると初診料が少し安くなるメリットがありますが、既存の健康保険証利用の場合は、その恩恵を受けられません。マイナ保険証利用だと「初診・再診・調剤」それぞれ10円ですが、既存の健康保険証の場合は「初診30円・再診20円・調剤30円」加算されます(再診は3ヶ月に1回、調剤は6ヶ月に1回)。
今からマイナ保険証を作成したら費用はかかる?
以前はマイナンバーカードを新しく発行するとポイント付与や還元が受けられる時期もありましたが、いまから新規で発行すると手数料がかかってしまうのでしょうか。 マイナンバーカードの初回発行手数料は無料です。また、期限切れカードの更新、やむを得ない事情による再交付と認められると手数料はかかりません。ただし、紛失や破損などで再発行する場合は1000円程度かかるので注意しましょう。
まとめ
本記事では、健康保険証がマイナ保険証に移行しても、既存の保険証を使い続けられるのか、デメリットや注意点はあるのか解説しました。 賛否両論ありますが、今後も少しずつマイナンバーカードを使った仕組みに移行する可能性が高いと思われます。なお、マイナンバーカードを新規発行しても自動的に保険証として使えるわけではなく、医療機関や薬局などのカードリーダーやマイナポータルで健康保険証利用登録が必要となるので気をつけましょう。 出典 厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用について デジタル庁 資格確認書(マイナ保険証以外の受診方法) 全国健康保険協会(協会けんぽ) 今から使おう! マイナ保険証 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部