キーボード沼聖地で入手した自作キット「Corne Cherry Light」、組み立てへ進む。だがしかし(小寺信良)
前回、自作キーボードキットは購入したものの、時間がないので組み立ては月末になるとお伝えした。 自作キット「Corne Cherry Light」組み立て中の写真はこちら 週明けの火曜日、普段は妻の仕事が休みなので、予定を空けておいたのだが、なんと急遽出勤になったという。 だったらこの隙に組み立てしまうしかない。 そんなわけで、午後から組み立て作業に入った。「Corne Cherry Light」の組み立て方法は、GitHubに専用ページがある。 作業手順としては、 1. 基板へのダイオードの取り付け 2. ProMicroコントローラの取り付け 3. OLEDモジュールの取り付け 4. ファームウェアの書き込み 5. スイッチの取り付け 6. キーキャップの取り付け という流れになる。ダイオードとコントロール基板、ディスプレイモジュールを取り付ければ、ファームウェアの書き込みおよび動作テストはできるようだ。この順番なら、遊舎工房でそこまでやらせてもらう時間はあったのだが、その時は組み立て手順までチェックする余裕はなったので、仕方がない。 というわけで、どこまでできるかわからないが取りあえず組み立てスタートである。
電気工作的な難易度は低い
同梱されている基板は、破損防止のためか、まだ左右がくっついた状態にある。これを切り離すところから始まる。一応切り取り線的なものが入っているので、折り曲げれば切り離せるのだが、配線済みの積層基板になっているので、もし負荷がかかって断線しても、どこが割れたのかわからない。よって基板側は上から平たいもので挟み込みつつ、不要パーツ側を折り取る格好になる。 ダイオードは、キースイッチぶん取り付ける。今回は42個取り付けるわけだが、ダイオード自体は50個セットなので、まあまあ余る。 取り付けにはダイオードの足を曲げる必要があるが、一個一個曲げるのは大変なので、物差しを使っていっぺんに曲げる。とはいっても50個全部をいっぺんに曲げるのもそれはそれで難しいので、半分に分けて折り曲げた方がいいだろう。 ダイオードをU字型に折り曲げたら、基板へ差し込んでいく。基板にマークがプリントされているが、すべて同じ向きになるように設計されているのは親切だ。 足が長いままハンダ付けも可能だが、足が邪魔になるので作業効率が落ちる。よってダイオードが脱落しないようテープで固定して、先に足を切ってしまう。本来はマスキングテープを使うべきだが、見つからなかったので養生テープで代用した。あとではがすので、粘着性が高いビニールテープやガムテープなどは使用しないように注意だ。 ダイオードの取り付けは、片側基板で21個、左右で42個だ。数は多いが、基本的にはただの流れ作業なので、割とすぐに終わる。 続いて、左右を繋ぐためのTRRSジャック、リセットスイッチ、コントロール基板を取り付けるためのピンソケットのハンダ付けだ。 TRRSジャックとリセットスイッチは、足の形状に工夫があり、はめ込むとそこで仮固定されるようになっている。一方ピンソケットはスカスカなので、すぐに抜け落ちるうえに、高さが一番低い。ハンダ付けは裏側にひっくり返して行なうので、このピンソケットが一番抜け落ちやすい。まずはこれから先に取り付けると楽だろう。これも左右対象に同じように取り付ける。 続いてコントローラのProMicroだが、これは完成基板が同梱されている。基板にはすでにUSB端子も取り付け済みだ。これにファームウェアを書き込む。 ProMicroは1個ずつ袋詰めされており、一緒に固定用のピンも同梱されている。ただし今回は、付属のピンは使わず、別に同梱されている背の低いピンを使用する。これは向きがあるようなので、解説サイトの説明をよく理解した上でハンダ付けする。 ピンをハンダ付けするのはProMicro側だけだ。キーボードの基板に差し込む際には、ピンの足に工夫があるので、差し込むだけで固定されるようになっている。差し込むと、ProMicro基板は裏側を向くことになる。 続いてOLEDモジュールの取り付けだ。これも完成基板になっており、4本足のソケットをモジュール側にハンダ付けする。片側にしか付けないので、そのまま平置きするとモジュールが斜めになってしまい、ソケットも斜めに付いてしまう。基板を切り離したときの切れっ端を下にしいて高さを稼ぎ、モジュールを平行にしてからハンダ付けすることをおすすめする。 OLEDモジュールも、基板に取り付けたソケットに差し込むだけなので、ハンダ付けは不要だ。