小林圭シェフが監修する〈エリタージュ バイ ケイ コバヤシ〉で、フレンチと高層階からの眺めを満喫!
最初の料理はカップに注がれる“牛コンソメスープ ポルト酒の香り”から。濃厚かつ切れのあるコンソメスープのなかに正統派フランス料理をベースにアップデイトするという姿勢を感じる。続く、“黒アワビのタルタル仕立て レモンの泡とブラックオリーブのクランブル”はレモンの泡とエディブルフラワーが美しいひと皿。
“黒アワビのタルタル仕立て レモンの泡とブラックオリーブのクランブル”は、泡と下に潜む黒アワビやソースなど全体をよく混ぜて味わうようにと促される。これもまた楽しい。 ワインは、淡いサーモンピンクのフランス・コート・ド・プロバンスの“シャトー セントマルガリート ファンタスティック ロゼ 2022(2022 Château Sainte Marguerite Fantastique Rosé)”。ほんのりと果皮の苦みを感じる辛口のロゼは、ほのかにレモンの香りをまとった黒アワビやブラックオリーブとマッチする。一緒に味わいながら初夏のプロバンスに思いを馳せる。
続く“ロワール産ホワイトアスパラガス ブラッドオレンジのサバイヨンソース”には、仏・ロワール産の白ワイン“ドメーヌ ヴァンサン ピナール サンセール フロレス2021(2021 Domaine Vincent Pinard, Sancerre Florès)”を。 また、ワインペアリングだけでなく、“ノンアルコールペアリング”(4杯、5000円)も興味深い。この日は、ホテルオリジナルの“高知県産 自家栽培柑橘100%ジュース ブラッドオレンジ”や、青森県産リンゴジュースとザ・リッツ・カールトン ジンジャーエールを使ったノンアルコールカクテルなどが出された。
この後に、徳島県産の鰆、熊本県産の黒毛和牛をメイン食材にした2皿が供され、デザートで締め。 彼女とともにレストランに足を踏み入れた瞬間から、あらゆるものがゲストの興味を掻き立てるきっかけとなり、“視覚”“聴覚”“触覚”“嗅覚”“味覚”に“情報”を加えた“六感”すべてで堪能する、最高の食事と時間となる。 さらに、ディナータイムは都会のきらめく夜景が彼女との食事を盛り上げ、思い出深い夜を彼女と過ごすことができる。
●エリタージュ バイ ケイ コバヤシ(Héritage by Kei Kobayashi)
住所:東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン ザ・リッツ・カールトン東京45F 営業時間:ランチ12:00~16:00(13:30LO)、ディナー18:00~22:30(20:00LO) 定休日:火・水曜 TEL:03-6434-8711(レストラン予約) ※サービス料込み
取材&文=はまだふくこ