女性で「年収100万円超~200万円以下」の給与所得者は全体の何パーセント?【年収の壁】はどうなるか
年収の壁も立ちはだかる
少しでも基準となる収入を超えてしまうと、手取り額が逆転してしまうという懸念があります。これを年収の壁といいます。 ただし、政府はこうした年収の壁対策として「年収の壁・支援強化パッケージ」を開始しました。 「キャリアアップ助成金」「被扶養者認定の円滑化」によって、社会保険料で手取りが減らないようにするものです。 また、長い目で見れば社会保険に加入するメリットにも目を向けておく機会があってもいいでしょう。年金や健康保険に関しては、加入の有無でその保障が大きく変わります。
まとめにかえて
ここまで、給与所得者全体における、一定の年収幅の比率や年収の壁についてみていきました。 今回取り上げた、年収100万円超~200万円以下の「女性給与所得者」の人数は461万5000人。これは女性給与所得者全体の21.5%を占め、その上位86.1%に含まれる層です。 給与所得者全体の平均年収、そして過去の推移についても俯瞰し、過去8年の時間軸では、年収は約8%上昇していることが確認できました。 しかし、年収の壁が立ちはだかるのも事実です。 今後、政府の政策としてどのようなアクションが出てくるのか、今後もぜひ注目していきたいところです。
参考資料
・国税庁「令和4年分 民間給与実態調査統計」 ・厚生労働省「年収の壁・支援強化パッケージ」
LIMO編集部