Amazon プライムデーの売上高は過去最高の2兆円超に。売上を増やしたブランドたちの戦略とは
プライムデーで勝ち切る戦略
ユニリーバ(Unilever)のリキッドI.V.(Liquid I.V.)は、電解質パウダーのドリンクミックスを販売しているが、ことしのプライムデーは昨年と比べて売上が13倍に増加したという。また、プライムデーへの前振りに、はじめてのAmazon独占の商品として、もっともよく売れているフレーバーを詰め合わせたパックを発売した。 AmazonのマーケットプレイスにおいてCPGは競争が激しくなりつつあるカテゴリーで、このカテゴリーにおいてCPGブランドである同社が目立つため役立ったのは、「この独自の戦略だった」と、同ブランドのeコマースおよびメディア担当バイスプレジデントを務めるアーロン・ジョーンズ氏は述べている。 ことしはリキッドI.V.にとって、ブランドへの認知の拡大という点でも重要な年だった。同ブランドは5月に、ポプシクルファイアクラッカー(Popsicle Firecracker)というシリーズがTikTokでバイラル化したことで、さまざまな小売業者から4万3000件の注文が殺到した。その大部分は新規顧客からのものだったという。実際のところ、リキッドI.V.は昨年のプライムデーの時点ですでにベストセラー商品のひとつだったが、「TikTok売れは、ことしのプライムデーを前に消費者が真っ先に同ブランドを思い浮かべるようにするため役立った」と、ジョーンズ氏は述べている。 全体として、このような活動によりリキッドI.V.はプライムデーに最高の業績を収めた。ヌメレーターが木曜日の東部夏時間午前9時に公表したデータによれば、リキッドI.V.のパックはプライムデーにユニット数で3番目に売れた品物となった。 [原文:Amazon Briefing: Online sales surge to $14B during record-breaking Prime Day] 著者:Allison Smith(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:島田涼平)
編集部