【卓球】パリ五輪の男女五輪金メダリスト「WTTツアー脱退」の波紋 海外選手から離脱を支持する声
卓球のパリ五輪男女五金メダリストがWTT(ワールドテーブルテニス)ツアーからの脱退を表明し、波紋を広げている。 パリ五輪男子金メダルの樊振東(中国)と女子金メダルの陳夢(中国)は27日、WTTツアーに参加しないことで罰金を払う現状のルールに異議を唱え、ツアーから離脱することをSNS上で表明した。両者はパリ五輪後、大会に参加していない。 陳は「今の自分の体では負荷の高い大会に耐えることができない。国際組織にも配慮し、月曜日(23日)に書類にサインし、世界ランキングから撤退することを選んだ」とウェイボーで説明した。ともに引退は否定している。 両者はWTTが選手不参加の際の罰則を新たなに設けたことを理由に挙げている。しかしWTTはその後の声明で両者の決断を尊重しつつ「新しいルールではなく、すでにあったもの」などと主張。「WTTは、卓球の水準を上げるという使命を継続し、プレーヤー、加盟協会、パートナーと協力して、世界中の卓球の継続的な発展と成功を確保します」との立場を強調した。 ただし、海外選手からは金メダリストを支持する声が上がった。フランス代表のシモン・ゴズィーはWWTの声明をXでリツイートし「声明は受け入れられない。これらのルールのせいで私たちの競技のアイコンを失った。本当の変化が必要だ」とWTTに訴えた。同代表のアレクシス、フェリックスのルブラン兄弟もゴズィーの意見にそれぞれ「その通り」などと支持した。 また、マルコス・マドリート(メキシコ)もSSNSで「WTTのせいで2人の偉大なアイドルを失った」と批判した。 卓球界の波乱は2025年も続きそうだ。
東スポWEB