メリージェーンは脱・ガーリーが新傾向【2024-25年秋冬トレンド】
丸みを帯びた、クラシカルなシューズ“メリージェーン”が復活しています。ソックスと合わせて履く少女らしいイメージから、今は大人っぽく履きこなすのが新傾向。人気の理由は、愛らしさと安心感。あえてガーリーから離れるスタイリングで出番が増えそうです。今回は、2024年流メリージェーンの履き方を、パリとミラノのランウエイルックからご案内します。 【画像】メリージェーンは脱・ガーリーが新傾向【2024-25年秋冬トレンド】
まず、メリージェーンの定義を確認しておきましょう。基本形はヒールが低めで、つま先が覆われ、足の甲にストラップがあるのが特徴です。シルエットは丸みを帯びたものが多く、ややぽってりした、つややかなレザーが主流。ですが、パリ・ファッション・ウィークのショー会場周辺でキャッチしたこちらの写真のように、今シーズンは細身で白系など、従来の型にはまらない派生形が増加しています。少女風に抵抗のある人にも試しやすい傾向です。
カラータイツに合わせて
クールなカラーブロッキング
少女らしさが持ち味だったメリージェーンの印象を書き換えるのが、今年らしいアレンジです。“大人っぽさ”“センシュアル”“ドレッシー”などが、新しい軸になっています。共通する方向性は“脱・ガーリー”です。
トレンドセッターの「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、メリージェーンでも新スタイリングを先導しました。カラータイツに合わせて、“ボトムレス”風のクールな見え具合に。コンパクトなスエードコートが、タイトなイメージを増幅させています。発色の良いオレンジのグローブも加えて、全体をカラーブロッキングでまとめました。
足元に迎えた差し色が
全体のムードメーカーに
黒や赤が多かったメリージェーンですが、近ごろは色のバリエーションもぐっと増えてきました。目新しいカラーが足元に意外性を呼び込みます。落ち着いた色味でまとまりがちな秋冬ルックへの差し色効果も期待できます。
「モスキーノ(MOSCHINO)」は、“穏やか&センシュアル”の装いを打ち出しました。キャメルカラーのニットトップスにサテン系のミモレ丈スカートでリラックスした雰囲気に整えます。フェティッシュなムードを添えたのは、スカートに重ねたレースのガーター風ピース。足元には黄緑のメリージェーンを迎えてフレッシュな印象をプラスし、視線を巧みに散らしています。