30代での心身の衰弱を乗り越えた、森口博子流セルフケア術とは
“推し活”が変えたもの。今後の森口博子とは
当然ながら、四六時中、気を張っているわけではない。「人間生活を取り戻した」森口さんは、もっか、“推し活”にハマっている。 「この年になって、我が子ほどの年齢のK-POPアイドル、ILLIT(アイリット)に大ハマり。オーディション番組発の5人組なんですが、全員ルックス、ダンス、ボーカル、表現力が素晴らしい。完璧、パーフェクト(笑)。どこか清潔感もあって、夢中になれたんです」 歌手になる動機でもあった、かつての昭和アイドルたちへの想いとはまた異なる。純粋な“推し活”の魅力に、人生で初めてハマっているのだという。 「自分に“推し”の概念が芽生えたことで、生活にもなんだかハリが出るように。今日はもう無理、という日も、“推し”からパワーをもらえることもあるんです。ハマってくると、歌番組のカメラ割りにも、映像を観ながら一人で勝手に口出しして突っ込んでます(笑)」 ファンとの距離感やコンサートなどの取り組みにもさまざまな点で活かせるメリットも。 「ファンの方々の気持ちが、これまで以上にわかるようになりました。コンサートグッズ製作にも活かされています。30cmアクリルスタンドを作ったり(笑)」 メリハリをつけながら、自分に愛情を向けて、息の長い活動を続ける森口さんの理想の姿はどのようなものだろう。 「ライブは私の生命線。皆さんがそこに焦点を合わせて足を運んでくれるライブはミラクルの結晶。私たちの譲れない場所を増やしていく。松田聖子さんや小林幸子さんといった尊敬する諸先輩方ように息長くできたら本望です」 最後に自分自身を振り返る。 「来年はおかげさまで40周年を迎えます。濃厚に色々な企画も考えているので楽しみすぎてたまりません。ひとえにずっとブレずに必要としてくれているファンの皆さん、私を信じて集まって下さるスタッフの方々に恵まれているんです。私の歌い続けたいという情熱を形にしてくださる。この歓びを共有できる事が私の最大の強み。感謝してもしきれない程。そして神様が“あなたに素敵な永遠の宝物をあげます”って、アニソンを授けてくれた。一音入魂で大切に歌っていきたいです」 『ANISON COVERS 2』 “大人のためのアニソンカバー”をコンセプトとした第2弾アルバム『ANISON COVERS 2』を2024年8月7日にリリース。通常盤ジャケットや歌詞カードのビキニ姿のグラビアが話題に。前作に引き続き1980~90年代にかけて発表されたアニソンの名曲を中心にセレクトし、森口博子がカバー&セルフカバーする。アニメ『みゆき』EDテーマ『想い出がいっぱい』や、アニメ『シティーハンター2』EDテーマ『STILL LOVE HER (失われた風景)』、アニメ『おジャ魔女どれみ』OPテーマ『おジャ魔女カーニバル!!』、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』初代OPテーマ『ゆめいっぱい』などをリアレンジ。豪華アーティストともコラボを果たした珠玉の全10曲。 「森口博子39(サンキュー)コンサートツアー」 2025年1月12日(日)、東京・昭和女子大学 人見記念講堂で開催。新譜収録曲ほか、森口博子のエンターテインメント性たっぷりなステージが堪能できる。30アクリルスタンドなど、豪華ステージグッズも販売。 [日程]2025年1月12日(日) [会場] 東京・昭和女子大学 人見記念講堂 [時間] 開場16:30 / 開演17:30 チケット料金:全席指定¥9,350(税込) 来場者特典付 森口博子/Hiroko Moriguchi 1968年福岡県生まれ。4歳から歌手を目指し、中学時代には福岡のスクールメイツ(歌って踊るダンサーグループ。当時はバックダンサーとしても知られた)に所属しダンスを修業。この時期に数々のオーディションに落選し続け、のちにNHKの歌謡TV番組『勝ち抜き歌謡天国』全国大会で準優勝。1985年にテレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』オープニングテーマ『水の星へ愛をこめて』でデビュー。1991年には映画『機動戦士ガンダムF91』主題歌『ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~』がヒット。同年から6年連続でNHK『紅白歌合戦』にも出場。音楽活動のみならず、現在放送中のBS11『Anison Days』ほか、幅広いジャンルで活躍。