マクラーレン「エルバ」は新車価格より5000万円ほど安く落札!「屋根なしウインドスクリーンなし」はハードルが高すぎて人気薄か!?
エルバの最高出力は815馬力
そのかたわら、おなじみのドライサンプ式4L V8ツインターボエンジンは基本的にセナと共通ながら、セナの800psに対して、エルバは815psにアップデート。ハイブリッドモデル以外ではもっともパワフルなマクラーレンとなった。また、7速DCTとマルチモード電動油圧式の「プロアクティブ・シャシー・コントロール・サスペンション」システムもセナと同じ。ただしインコネルとチタンで作られ、3Dプリントされたチタン製フィニッシャーが際立つ、4本出しのエキゾーストシステムが新たに採用された。 くわえて時速25マイル(約40km/h)以上で作動する「マクラーレン・アクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)」は、乗員が許容できないレベルの爆風を受けないように、ノーズからコックピット周辺に空気を送る(サイドウインドウや実際のウインドスクリーンはないが、必要であれば工場が無料で取り付けてくれる)。膝で操作するボタンでシステムのオン/オフが切り替えられる。 またコクピット内には、独立したHMIスクリーン、アルミニウム製エアベント、改良されたナビゲーションスクリーン、特徴的なインストルメントポッドとセンターコンソールが組み込まれているほか、シートは新素材のウルトラファブリック「合成皮革」でトリミングされており、見た目も感触も本物そっくりだが、耐摩耗性に優れているという。
中東で過ごしてきたエルバは、新車価格に及ばず
このほどボナムズ・オークション社が「THE BONMONT SALE」の目玉商品として出品したマクラーレン エルバは2020年9月20日に「マクラーレン・マスカット」を通じて、中東オマーン国内に新車で納車された個体である。 カーボンファイバー製のボディは、光沢のある「ブリティッシュ・レーシング・グリーン」×「アタカマ・イエロー」×「アニヴァーサリー・ホワイト」のクラシカルな「M1A」カラーで仕上げられ、同じくアニヴァーサリー・ホワイトのサークルに、ピュアブラックのゼッケン「9」が描き込まれている。 いっぽう、インテリアでありながらフルオープンゆえにエクステリアとしても視界に入るシートは「アタカマ・イエロー」に「ヴィンテージ・タン」のステッチが施され、コンソールはグロス仕上げのブリティッシュ・レーシング・グリーンにブラシ加工アルミニウムのトリムで仕上げ。むき出しのカーボンファイバータブと、コントラストをなしている。 そのほかの特徴としては、エアコンディショナーやマクラーレン純正の8スピーカー・オーディオシステム、路面の段差のためにノーズを数cm上げる「ビークルリフト」、カーボンファイバー製のエアダクト、バンパーのエクステンション、ステルス塗装のエグゾースト・フレーム、光沢のあるアタカマ・イエローにマクラーレンのロゴをあしらったブレーキキャリパーなどが挙げられる。 ホイールは、ステルスカット仕上げの施された5本スポークのノンダイヤモンドカットで、「ピレリPゼロ・コルサ」タイヤを装着する。
【関連記事】
- 【画像】クラシカルなカラーリングがシブい! マクラーレン「エルバ」を見る(全32枚)
- ■ マクラーレン「750S」の登場で影が薄くなった「720S」は「今が買い時!」新車同然のガルフカラーがお買い得な5425万円で落札されました
- ■別格ゆえに5億円! メルセデス・ベンツ「SLRマクラーレン スターリング・モス」の特別仕様カラーは新車時の約5倍の値段に
- ■ マクラーレン「F1」を手掛けたデザイナーが手直ししたスバル「インプレッサP1」の相場は816万円から…スバリストなら欲しい1台を紹介します
- ■ 予想以上の約6.8億円で落札!「エンツォ フェラーリ」の米国1号車は走行距離8600キロ…高値安定を決定づけるハンマープライスでした