ファミリア:神戸を中心に熱烈に支持される、ベビー・キッズ用品のパイオニア
「着ることで子どもとパパやママの会話が弾むように」という想いを込めて、おはなしTシャツは前後の絵が物語になるよう作っています。1952年に発売して以来、定番品として販売し続けているアイテムです。
ー全国展開されていますが、関西では特に愛されているイメージがあります。 神戸発祥のブランドであることが、関西圏で愛されている理由だと思っています。関西のなかでも、特に神戸では日常生活に取り入れて使ってくださっている人が多いです。 また、神戸のなかでも学生がよく使っているイメージがあるのかなと。これは、学校指定の補助バッグとして各校オリジナルの『デニムバッグ』を作っているからかもしれません。
通学時に持ち歩くのが日常のスタンダードになっていることで身近なブランドとなり、大人になってもファミリアのバッグを使い続けてくださっているのかなと思っています。神戸では、大人の女性がハイブランドのバッグとファミリアのデニムバッグを一緒に持っているところもよく目にします。全国展開しているブランドで、ここまで地域色があるのは珍しいのではないのでしょうか。
デニムバッグは、学校指定のもの以外にも展開しています。ファミリアのメジャー商品で年2回、SS(春夏)とAW(秋冬)に新しいデザインを出しています。 関西では、デニムバッグをコレクションされているお客様が本当に多いんです。弊社にも残っていないような歴史あるデザインのものや、神戸本店がオープンしたときのプレミアものをお持ちの方もいます。皆さんの思い出とともにファミリアのアイテムがあることが感じられ、とてもうれしいです。
“モノ・コト・マナビ”を軸に多様なアプローチを開始
ー創業当初から変わらず大切にしていることを教えてください。 弊社には「愛情品質」という言葉があります。これは“子どもを第一に考えて本当にいいものを届ける”という意味です。お母さんの気持ちになってもの作りをする姿勢は、創業当初からずっと受け継がれています。 また、飽きのこないデザインや肌に優しい素材、高い機能性、型崩れしにくさなども変わっていません。3代にわたって使い続けてくださるお客様が多いのは、こうしたファミリアらしさを感じてくださっているからだと思います。 ファミリアらしさが変わらないのは、弊社のもの作りの体制が関係しているかもしれません。弊社ではデジタルなもの作りを行っておらず、社内にあるたくさんの素材を使ってアナログでデザインしています。 フェルトや布をハサミで切って並べ、気になるところに修正を加える。デザインが決まったら、パソコンにデータを移します。アイテムは多様化してきていますが、こうしたアナログなもの作りは今も昔も変わっていません。