台湾周辺での中国の軍事演習に関心 外交部、日米などに感謝 継続した支持も呼びかけ
(台北中央社)外交部(外務省)は19日、日本や米国など30余りの国や地域の行政機関や議会議員などが、14日に中国軍が台湾周辺で行った軍事演習で台湾を威嚇したことを巡り、関心を表明したり、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したりしたとして、感謝を示した。また各国・地域に対して引き続き台湾海峡情勢に関心を払い、台湾を支持するよう呼びかけた。 外交部によると、関心を表明するなどしたのは、台湾の友好国や米国、日本、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、リトアニア、韓国、欧州連合(EU)など。 外交部は、台湾海峡の平和と安定は両岸(台湾と中国)や国際社会の共通の利益であり、台湾海峡とインド太平洋地域の平和と安定維持は現在、国際社会の高度な共通認識になっているとの認識を示した。 中国に対しては、中華民国が存在する事実を正視し、台湾人民が選択した民主的で自由な生活様式を尊重するよう呼びかけた。また国際社会で中国と協力する意欲と、地域の安全保障を守り平和や共栄を追い求める善意があるとした上で、軍事的挑発やその他の方法による脅迫で台湾に圧力を加え、地域の現状を破壊することをたくらんではならないとし、そうすることこそが双方の良好な発展に寄与し、国際社会の期待に合致するとした。 台湾は引き続き友好国や理念の近いパートナーと共に協力し、ルールに基づく国際秩序を守り、共同で地域の平和と安定、繁栄を促すとした。 (呉書緯/編集:齊藤啓介)