強烈寒波で大雪のピーク 日本海側はあす11日(土)にかけて冬の嵐続く 猛ふぶきや積雪などに伴う交通障害に注意 12日(日)は東京でも雪予想
日本付近は強い冬型の気圧配置で、強烈な寒波に見舞われている。この状況は週末にかけても続く見込みで、日本海側ではさらなる大雪や荒天に警戒が必要だ。また、あさって12日(日)になると、日本海側の雪は小康状態になるが、関東など太平洋側で雪が降る可能性がある。雪が降らなくても気温は低いため、極寒の週末となりそうだ。
強い冬型 日本海側は大荒れ
強い寒気の影響で日本海側では広く雪が続いており、大雪になっている所がある。太平洋側でも東北や東海など雪雲の流れ込んでいる所があり、けさは名古屋や徳島で1センチの積雪を観測。高知県の国見山では、初冠雪となった。
このあとも日本海側を中心に雪が続き、さらなる大雪のおそれがある。また、北日本を中心に雪を伴って暴風が吹き荒れ、猛ふぶきになる所もあり、引き続き大雪や暴風雪、高波に警戒が必要だ。また、交通障害や路面の凍結、電線などへの着雪にも注意してほしい。少なくとも、あす11日(土)の午前中までは大荒れの天気が続く見込みで、さらなる影響拡大のおそれがある。
太平洋側は空気乾燥 気温上がらず
一方、太平洋側は午後も晴れる所が多いが、所々で雪や雨が降る見込み。気温は午後もあまり上がらず、空気は冷たいままとなりそうだ。東海や西日本でも10℃に届かない予想で、北よりの風が体感的な寒さを強めそうだ。また、空気の乾燥が進んでいるため、くれぐれも火の取り扱いに注意し、喉やお肌のケアも心がけたい。
12日(日)は南岸低気圧で太平洋側でも雪や雨
あす11日(土)も太平洋側では冬晴れの続く所が多いが、あさって12日(日)になると、その太平洋側でも天気が崩れてくる。南の海上を低気圧が東進する影響で、西から雨雲が広がりそうだ。寒気が抜けきらない状態で雨雲がやってくるため、平野部でも雪やみぞれになる所がある見込み。
今の所、まとまった雨雲は海上を中心に進む予想となっているが、予想よりも雨雲が北上すれば、雨や雪の範囲が広がることが考えられる。また、低気圧のコースや発達具合によって、雨なのか雪なのか降水の種類が変わるため、最新の予報を確認する必要がある。一方、日本海側の雪は範囲が狭まり、冬の嵐は落ち着く見込み。ただ、いずれにしても気温は低く、厳しい寒さになることが予想される。雪が降らない所でも極寒の一日となるため、万全な寒さ対策が必要だ。 (気象予報士・多胡安那)