新静岡県立中央図書館建設事業 建設工事入札が不調に終わり現図書館の限界が見える中計画が遅れる恐れも
スペースの問題も
問題は老朽化だけにとどまりません。 山内小百合副館長: 「書庫が13カ所全部であるんですけれども、あまり利用 されていないもの古いものについて、20万冊を段ボール箱につめて、今他の場所で保管をしています」 県立図書館には現在1969年の開館時のおよそ2倍となる95万冊の本が所蔵されています。 館長室を書庫に改修するなどして保管場所を確保してきましたが、それでもスペースは十分ではありません。 蔵書のおよそ2割にあたる20万冊は県の古い施設で保管されていて、県民は見ることができない状況なのです。 蔵書を十分に活用できず、保管場所にすら悩む県立図書館。 今の場所では改善にも限界があります。 山内小百合副館長: 「今のこの建物の状況からして、少しでも早く移転したいなという思いはありますので、なるべく早く完成することを願っています」 県は大手ゼネコンに聞き取りを行い、入札にどこも手を 上げなかった原因をさらに詳しく分析したうえで、再入札に向けた準備を進める方針です。 そして、当初の予定どおり来年2月の県議会に工事契約の議案を提出したいとしています。 ただ、工事を希望する業者は果たして現れるのか。 先行きは不透明です。