東北3県と熊本県がポケモンGOと連携した復興を発表(全文1)連携の概要
東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島の東北3県と熊本地震で被災した熊本県が、被災県観光復興を目的としてスマホゲームで人気の『ポケモンGO(Pokemon GO)』と連携する。 【中継録画】被災した東北3県と熊本県がポケモンGOと連携した復興を発表 これに伴い、4県とポケモンGOの開発・運営会社のナイアンティック社が10日午前10時より共同記者会見を行った。
司会:皆さま、大変お待たせいたしました。ただ今より岩手県、宮城県、福島県、熊本県と株式会社ナイアンティックによる「位置情報ゲームと連動した被災県観光復興」について共同記者会見を始めさせていただきます。まず初めに出席者のご紹介をさせていただきます。皆さまから向かって右側から、岩手県、達増拓也知事でございます。 達増:よろしくお願いします。 司会:宮城県、村井嘉浩知事でございます。 村井嘉浩:よろしくお願いいたします。 司会:福島県、伊藤泰夫企画調整部長でございます。 伊藤:よろしくお願いいたします。 司会:熊本県、渡邉純一東京事務所長でございます。 渡邉:よろしくお願いします。 司会:株式会社ナイアンティック、村井説人代表取締役社長でございます。 村井説人:よろしくお願いします。 司会:皆さますでにお気付きかと思いますが、本日は各県からキャラクターたちも駆けつけてくれました。向かって右側から岩手県の「そばっち」、宮城県の「むすび丸」、福島県の「キビタン」、熊本県の「くまモン」となります。どうぞよろしくお願いいたします。それでは続きまして、本連携の概要について宮城県知事・村井嘉浩よりご説明申し上げます。
主催者代表、宮城県・村井嘉浩知事のあいさつ
村井:宮城県知事の村井嘉浩でございます。本日は共同記者会見にお集まりをいただきまして、誠にありがとうございます。主催者を代表いたしまして私から、ポケモンGOなどの位置情報ゲームを、あ、ごめんなさい。ポケモンGOなどの「位置情報ゲームと連動した被災県観光復興」の概要について説明させていただきます。 まず背景といたしまして東日本大震災から5年が経過し、被災3県では鉄道の再開や新しい商店街の完成、地場産品の回復といったように、着実に復旧・復興の歩みを進めております。しかしながらいまだに残る震災の影響として、原発事故による立ち入り禁止区域の存在や、風評による観光客数の減少、そして歳月の流れによる、若年層を中心とした記憶の風化が懸念されております。 また今年の4月には熊本地震が発生し、現在も熊本県内の至る所で震災の傷跡が色濃く残り、いまだに避難所で暮らしておられる方々が数多くいらっしゃいます。観光面でも深刻な状況が続いており、観光客の減少が懸念されております。このような状況だからこそ、若年層を中心として人気の高いポケモンGOとの連携に取り組み、そして来て、見て、感じて、被災県の“今”を知ってほしいと考えております。 次に事業の目的でございますが、観光復興の推進を前提とした次の2点となります。まず1点目は誘客促進でございます。これはポケモンGOのゲーム特性である実際に人が動くという利点を活用した誘客と、被災地を訪れた方が食事やお土産を購入していただくことで地域経済の活性化が図られるものと考えております。 次に2点目の交流促進でございます。プレイヤー同士が現実世界で遊ぶというゲーム性を利用した、被災地を訪れる人と地元住民の交流と、被災地住民同士の交流を目的としております。 続いて今回、被災県のためにご協力をいただくナイアンティック社の被災地に対する応援内容について説明をさせていただきます。これまでもナイアンティックさまにはゲームアプリ「Ingress」のイベントなどを通じて被災地に多くの人々を呼び込んでいただきました。今後もこの取り組みを継続していただきながら、今回はより大衆性のある、ポケモンGOを活用し、被災地により多くの人が訪れ、訪れた人も地元の人も笑顔になる取り組みにより、被災地を応援していただくこととなっております。 ポケモンGOというゲームは皆さまご承知のとおり、これまでにない新しいゲームの形であるとともに、新しいコミュニケーションツールと考えられ、さまざまな可能性が期待されております。例えばこのゲームを通じて家族や親子の絆を深めたり、被災地にいる方と訪問した方との交流であったり、また、実際に被災地を歩いてもらうことで被災地の現状を知ってもらうきっかけになるものと考えております。 最後に、ナイアンティックさまと被災4県による連携事業のイメージについてご説明いたします。連携事業の具体策につきましては今後、各県の特長を生かした内容となるように検討することとなりますが、現時点でのイメージしているものをいくつかご紹介したいと思っております。 まず、1つ目として周遊促進を目的としたポケストップ、ポケモンジムを被災地に追加すること。2つ目としてポケストップ、ポケモンジムを活用して観光客の誘客を図るため、周遊ルートマップなどを作成し、ごめんなさい、周遊ルートマップなどの作成。またスクラッチやクーポンなどを作成し、被災地で食事やお土産を購入してもらえるような仕組みにつきましても検討してまいりたいと考えております。 3つ目、ポケモンGOと被災地を結ぶイベントの開催であります。現時点ではこのようなものを考えておりますが今後、具体策の詳細が明らかになり次第、情報提供をさせていただきたいと考えております。駆け足での説明となりましたが、以上をもちまして「位置情報ゲームと連動した被災県観光復興」の概要説明を終了いたします。被災地により多くの観光客が訪れていただけるよう取り組んでまいりますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。私の説明は以上でございます。 司会:続きまして出席者よりごあいさつ申し上げます。初めに岩手県達増知事よりごあいさつを申し上げます。