友人と「1800円」のランチに行ったら、「クレカ払いは2000円」と言われました。現金払いの友人は1800円だったのですが、現金とクレカで料金を変えるのは“違法”ではないのですか?
ポイントが貯まったり、家計の管理がしやすかったりするメリットから買い物やレストランなどの支払いをクレジットカードで行っている人も多いでしょう。しかし、同じ商品やサービスが現金払いよりもクレジットカード払いの方が高額な料金設定になっていたら、あなたならどうしますか。 本記事では、クレジットカードの手数料負担と消費者が取るべき行動について解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
手数料を料金に上乗せするのは「加盟店契約違反」かも
クレジットカードを使用する際には「クレジットカード手数料」というものが発生します。クレジットカードを使えるお店が、クレジットカード会社に対して支払う手数料で、クレジットカードの利用者が支払うものではありません。 クレジットカード会社とお店は「加盟店契約」を結んでおり、その取り決めの中でクレジットカードの手数料をお客の商品代金に転嫁してはいけないことを取り決めている場合があります。このような取り決めを交わしている場合、お店側がお客に対して手数料または手数料を上乗せした商品の金額を請求することは、加盟店契約違反となることがあります。
現金払いとクレカ払いに金額の差をつけられたらどうしたらいい?
クレジットカードの手数料を上乗せされて請求されることは、加盟店契約違反になることがあるとはいえ、実際に上乗せされるようなシーンに出くわしたらどのような対応をしたらよいのでしょうか。 手数料を上乗せされて代金を請求された場合に取るべき行動について解説します。 ■その場でお店に問い合わせる 手数料が請求されたら、その場でお店側に指摘をしましょう。お店側が加盟店契約および加盟店契約違反のことを認識していれば、その場で金額を訂正してくれる可能性があります。 ただし、このようなお店は今後も手数料を上乗せして請求する可能性があります。お店との話し合いで手数料を支払わなくてよくなった場合でも、できれば後日カード会社に報告をするといいでしょう。 ■その場でカード会社に問い合わせる お店側が手数料上乗せの訂正に応じてくれない場合や、加盟店契約についてごまかされた場合は、クレジットカード会社に電話で問い合わせましょう。 利用店舗名をカード会社に伝えて契約内容を確認し、手数料の上乗せが違反でないかを確認します。あくまでもカード会社の好意によりますが、電話口のオペレーターが直接お店側に契約のことを説明してくれることもあります。 ■後日問い合わせる その場で問い合わせしたくても、レジが混んでいたり時間がなかったりといった理由で、その場で確認することが難しいこともあるでしょう。そのような場合は手数料が請求されたことがわかるレシートを必ず受け取り、カード会社に後日連絡しましょう。 カード会社から加盟店に事実確認が行われたのち、加盟店契約違反であることが判明すれば、後日差額が返金されることもあります。
手数料負担を求められたらカード会社に連絡を
クレジットカード会社と結んだ加盟店契約により、クレジットカード払いの手数料上乗せ禁止の取り決めをしているお店では、手数料を利用者に負担させるのは加盟店契約違反となります。 クレジットカード支払いをした際、もしも現金払いよりも高い料金を請求されたり、手数料が別途で請求されたりしたとしても、利用者には支払いの義務がない可能性があります。このような場合はカード会社に問い合わせて判断を仰ぐようにしましょう。 出典 独立行政法人国民生活センター クレジットカード利用時に手数料を請求された 執筆者:渡辺あい ファイナンシャルプランナー2級
ファイナンシャルフィールド編集部
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