2025年の夏山シーズンから導入を目指している富士山の登山規制の条例をめぐり、静岡県が登山客1人あたり4000円を徴収する骨子案を検討していることが分かりました。静岡県は山梨県と調整した上で2025年の2月定例会に条例案を提出する方針です。 【写真を見る】富士山の登山客1人あたり"4000円"徴収する骨子案を静岡県が検討　山梨県と調整し条例案を提出へ 富士山の登山規制をめぐっては、山梨県が2024年の夏から条例で通行料2000円の徴収を義務化し、山小屋の宿泊予約をしている人を除き、午後4時以降の入山を禁止するなどの規制を設けました。 一方、静岡県は山梨県での規制が、弾丸登山などの抑制に一定の効果があったと判断し、登山規制の条例の策定に向け現地調査などを行いました。 また、11月に開かれた富士山世界文化遺産協議会作業部会では、入山料について3000円、4000円、5000円の3つの案が示され、夜間の通行規制なども協議しました。関係者によりますと県は、3つの登山ルートで登山客1人あたり4000円を徴収する条例の骨子案を検討しているということです。 県は、骨子案を開会中の県議会12月定例会の文化観光委員会に示し、山梨県と調整した上で2025年の2月定例会に登山規制に関する条例案を提出する方針です。