たまに遭遇する「民間の緊急車両」。救急車と同じように道を譲らないと罰則はありますか?
運転中に救急車や消防車などの緊急車両が近づいてきた際には、道を譲らなければなりません。しかし、緊急車両は公共と民間に分かれており、すべてが緊急車両に該当するとは限らないようです。 この記事では、緊急車両(公共・民間)に道を譲らなかったときの罰則や正しい対処法などを解説します。緊急車両の見分け方なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
民間の緊急車両とは?
民間の緊急車両は、パトカーや救急車などの公的な緊急車両とは異なり、民間企業が提供する救急サービスの際に使われる緊急車両のことをいいます。 病院から医師を派遣するためのドクターカーや、日本赤十字社の血液・臓器運搬車両などが該当するようです。そのほかにも、電力会社やガス会社、水道会社などのインフラ会社の緊急車両なども含まれます。 これらの緊急車両は、トラブルや事故などに迅速に対応するため、特定の法的特権を保持しています。緊急車両に該当する車両の種類や条件などの一例を確認したい場合は、各都道府県の公式ホームページなどを参照してください。
公共の緊急車両に道を譲らなかった場合の罰則
緊急車両は、道路交通法によって「優先通行権」が認められています。仮に緊急車両の進行を故意に妨害した場合には、緊急車妨害等違反として「1点の違反点数」と、普通車の場合は「6000円の反則金」が課されます。 緊急車両は、緊急時に走行する場合、サイレンを鳴らし、同時に赤い回転灯を点灯させる必要があります。緊急車両かどうかの判断に迷った際は、サイレンと赤い回転灯があるかどうかで判断するとよいでしょう。
民間の緊急車両に道を譲らなかった場合にも罰則はある?
緊急車両は公共・民間問わず道路交通法によって「優先通行権」を持っています。そのため、民間の緊急車両が赤い回転灯を点灯させ、サイレンを鳴らした状態で近づいてきた場合、道を譲らなければなりません。 また、民間の緊急車両に道を譲らなかった際には、公共の緊急車両の場合と同様の違反点数や反則金による罰則が課されます。一方で、緊急車両とは異なる別の色の回転灯をつけた車両もあるようです。 例えば、黄色い回転灯をつけた道路作業用自動車や、青い回転灯をつけた自主防犯パトロール車などが該当します。これらの車両は緊急車両には該当しないため、見分ける際に注意しましょう。