激痛…“スマホ首” 子どもは特に要注意「ストレートネック」 現代人の約8割が発症 医師に予防法を聞いた
特集は、「ストレートネック」です。姿勢が原因で首の骨が文字通り、真っすぐになり、肩こりや頭痛などを引き起こす病気です。「スマホ首」とも言われ特に子どもは要注意。予防法などを医師に聞きました。
■激痛…首から肩、肘あたりまで
街角インタビューに応じてくれた諏訪市の小松智美さん(40代)。 体の不調に悩まされています。 諏訪市・小松智美さん: 「つらいです。買い物で重たい荷物持った時に、激痛が走るので。(どこが?)首から肩、肘のあたりまで」 普段はスーパーマーケットで働く小松さん。4年ほど前、ある「病気」と診断されました。 諏訪市・小松智美さん: 「私、『ストレートネック』で、追い打ちをかけてスマホを見てるので慢性的なストレートネック」
■ストレートネックとは?
「ストレートネック」。 いったい、どのような病気なのでしょうか。 長野赤十字病院・出口正男 整形外科部長: 「首の骨、頸椎には自然なカーブが存在します。それがなくなって真っすぐな状態になった状態をストレートネックと呼んでいます。日常生活の習慣の中で、姿勢がだんだん異常を来してきて、気付かないうちに首の骨が真っすぐになっている」
人間の頭の重みは4キロから6キロ。 通常は頸椎の湾曲がバネのような働きをして重みを分散させています。
■首の痛みに頭痛、目の疲れや肩こりも
しかし、ストレートネックになると、頭の重みを首や肩の筋肉で支えようとして通常よりも負担がかかり、さらに脊椎の神経も圧迫されます。 すると… 長野赤十字病院・出口正男 整形外科部長: 「(頭の)重みが一気にドンと乗っかって、直接、首の骨、体全体に重みがかかるもので、首の痛みとか、頭痛、目の疲れ、慢性的な肩こりといったことが生じる」
■神経が圧迫されて
重症患者のレントゲン写真。 かなり首が前方に倒れてしまっています。 長野赤十字病院・出口正男 整形外科部長: 「脊髄の神経が圧迫され、手足がしびれたり、動かしにくくなったりということが起こりうる」