【タイ】バーツの米ドル相場、東南ア2位の上昇率
タイの調査会社カシコン・リサーチ・センターは16日、タイ・バーツの対米ドル為替レートが、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内では、トップのマレーシアに次ぐ上昇率になっていることを明らかにした。 ロイター通信のデータによると、バーツの対米ドル為替レートは、17日時点で1米ドル=33.27バーツ。年初から2.69%上昇している。マレーシア・リンギは、7.24%上昇し1米ドル=4.28リンギ、3位のシンガポールドルは1.9%上昇の1.295Sドルだった。 カシコン・リサーチによると、バーツは19カ月ぶりの高値で推移している。バーツは今月中の上昇率でも域内2位の2%だった。 カシコン・リサーチのカンチャナ・リサーチエグゼクティブはバーツ高について、米連邦準備制度理事会(FRB)が17~18日の会合で金利を最低でも0.25%引き下げることが確実とみられていることと、世界的な金(きん)価格の上昇を理由に挙げた。 今週のバーツの米ドル為替は、FRBが政策金利を0.25%引き下げた場合1米ドル=33.00~33.80バーツで推移すると予測した。可能性は低いものの、サプライズで0.50%引き下げられると、33.00バーツ前半までバーツ高が進むと見込む。