【熊本競輪(モーニング7)FⅡ】松田昂己が悩み抜いた末の先行策、熊本に新年告げる逃げ切り
<5日・熊本競輪・初日> 熊本競輪の2025年は、松田昂己(23)=茨城・123期=の逃げ切りで幕開けした。「自分も今年一発目なんで、行くしかないと思っていました」。赤板突っ張り先行からの押し切りに、白い息を弾ませた。 【競輪・賞金ランク】古性優作が断トツの賞金王、史上最高額を大幅更新 42歳の小川祐司との2分戦。松田は「前を取ってもらったので、全部突っ張って、自分が持つか持たないかギリギリで行ってやろうと思った。並びが逆で突っ張られても、ジャン目がけて行くつもりでした」と、気持ちの勝利だった。 前期は一度も決勝に進めなかったこともあり、「このところ先行できないことが多かった。周囲から『先行しないね』とも言われて、ずっと悩んでいました。どう戦っていくべきか、悩み疲れましたね」。深刻に競走スタイルについて考え続けていたようだ。 それでもやはり、「結論は、長いところを行ってみる。それだけです。これを貫いていきたい」。準決も、結果を恐れずに気持ちを強く持って風を切る。