<G20大阪サミット>各地の「交通規制」による市民生活への影響は
<G20大阪サミット>各地の「交通規制」による市民生活への影響は
大阪市住之江区のインテックス大阪で28、29両日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)まで一週間。同市内各所や阪神高速道路などでも大規模な規制が実施されるため、それによるサービス業の休止など市民生活への影響は避けられない。 【拡大図】「G20」大阪市内9エリアの一般道で交通規制
G20大阪サミットとは
そもそもG20とはどういったものなのだろうか。G20大阪サミット関西推進協力協議会によると、メンバー国や招待国の首脳、国際機関など、37の国や機関が参加し、経済分野を主要議題として毎年開催される国際会議。今年は日本が議長国、開催場所は大阪となった。 近年では、世界経済や貿易、エネルギーやテロ対策問題などが議題として取り上げられ、これまで日本国内では経験のない大規模な国際会議だという。
一般道、大阪市内9か所で交通規制
まず一般道の交通規制については、首脳らが宿泊するホテルや会合会場がある同市内の9か所で行われる。また各国の要人の多くは関西空港から入国し、同市内のホテルに宿泊する予定となっているため、空港とホテルの間、サミット会場となるインテックス大阪に移動する際は、高速道路が一部通行止めとなる。 発表によると、規制が行われるのは大阪駅、中之島、天満、大阪城、本町、難波、上本町、天王寺、南港の9つのエリア周辺で行われる=文中リンクの拡大図を参照。 しかし、これらの規制が行われる時間が決まっていない。大阪府庁のサミット協力室関係者は「首脳らは特に決められた時間に移動するわけではないため、規制はいつ行われるかわからない」と話す。 大阪市の松井市長も今月の定例会見で「安全確保の面からもできるだけ早い時期に規制については市民・府民の皆さんにお知らせをしたいところですが、G20という会議の特性上、ぎりぎりに規制について発表するということも、これはもう致し方ないのでご理解いただきたい」と話していた。 大阪府警によると、これらの規制の際には迂回路を設けるが、多くの市民が通常のように車を使った場合、様々な路線から迂回する車両が集中し、大渋滞となることが予想されるという。大規模かつ長時間の交通規制を実施時も、必要やむを得ない車両が走行していただくため、そのため大阪府警では「マイカー利用の自粛」「業務用車両の運行調整」を呼びかけている。