宮崎市と福岡市結ぶ新幹線3ルートで試算、最短は「新八代ルート」の1時間24分
宮崎県は27日、宮崎市と福岡市を新幹線で結ぶ三つのルートについて行った所要時間や整備費用、費用対効果の試算結果の概要を公表した。所要時間の最短は、宮崎市と九州新幹線新八代駅(熊本県八代市)を結び、同新幹線に接続する「新八代ルート」の1時間24分。開通に伴う便益を費用で割った費用対効果は、いずれも一定の効果があるとされる「1・0」以上だった。 【図表】宮崎県が試算した新幹線の3ルート…「鹿児島中央先行ルート」なら2時間12分
調査した他のルートは福岡市から大分市、宮崎市、鹿児島市を結ぶ「東九州新幹線」(政府が1973年に基本計画決定)の「日豊線ルート」と、東九州新幹線の宮崎市―鹿児島市間を先行整備して九州新幹線につなぐ「鹿児島中央先行ルート」。調査は野村総合研究所(東京)に委託され、5~10月に行われた。
この日の県議会一般質問で河野俊嗣知事は、東九州新幹線と新八代ルートが実現した場合について、「各都市をきめ細やかに結ぶ新幹線ネットワークの形成につながり、九州全体に大きなメリットがある」と話した。