町田・藤尾の“PK水かけ騒動”に審判委員会が言及 主審がボールを交換した対応「間違っていない」 今後は「審判の裁量」で判断
日本サッカー協会(JFA)の審判委員会は11日、都内でレフェリーブリーフィングを開催。佐藤隆治審判マネジャーJリーグ担当総括が、第27節・町田-磐田の一戦で起きた“PK水かけ騒動”のレフェリーの対応について「私は間違っていないと思う」と言及した。 “騒動”は8月17日に町田GIONスタジアムで行われた町田-磐田戦で、町田が3-0とリードした後半13分に起きた。PKを獲得した町田のFW藤尾がボールに飲んでいたペットボトルの水をかけると、高崎航地主審が歩み寄り、ボールの交換を指示。藤尾は「なぜ?」のポーズを取り、納得いかない様子だったが、その後PKを決めた。試合後、藤尾は「ルール的には問題ないといわれた」と明かし、なぜ交換に至ったのか「よく分からない」としていた。 佐藤審判マネジャーJリーグ担当総括は「いろんな意見がありますし、耳にしましたし、目にしました」と前置きした上で、「競技規則に(水を)かけてはいけないという記載は一切ない。同じようにかけていいという記載もないです」と説明。ただ、競技規則は17条のシンプルなもので作られているとし、「そこには一つ一つの事象に対して『こういったことはしていい』、『こういったことはダメなんですよ』ってことが1個1個書かれていない。1条から17条までの競技規則に書いてあるものと、競技規則の精神。フェアで安全、お互い公平なものがベースにある。競技者の安全を守るとか、競技の精神をもとにジャッジしていくもの」と話した。 そして同試合をジャッジした高崎主審の対応について「彼がこの試合に責任を持ってゲームをコントロールしている中で、これは交換するっていう判断をしたジャッジは、僕はそれでいいんじゃないかなと思う」と見解を示した。今後同様に藤尾がボールに水をかけた場合は、該当試合の審判の裁量に委ねられるとした。