リクエストは原則「手紙」で27年 アニソン番組担当アナの思い
ラジオ関西「青春ラジメニア」のリクエストは原則はがき、手紙
リクエストは原則「手紙」アニソンラジオ番組の思い 「青春ラジメニア」岩崎和夫 南かおり THEPAGE大阪(企画・編集:柳曽文隆)
きょう23日は「ふみの日」。1979年に当時の郵政省が手紙の良さや楽しさを知ってもらい、手紙を書くことを普及しようと毎月23日に始めたものだが、7月23日は文月のふみの日ということで、切手販売のイベントを行うなどしている。手書きの手紙といえば、筆者は1989年から関西で放送されているアニメソング(アニソン)リクエスト番組「青春ラジメニア」を思い浮かべる。なんと曲のリクエストは原則、手紙がルールながら、この電子メールが主流の時代でも、全国から毎週約800通もの便りが届き、送り主のほとんどは近況報告も綴っているとか。そんなラジメニアの放送前の楽屋を直撃。そこで見た衝撃の光景とは。
毎週800通のリクエストはがきを全て見る岩崎和夫アナ
セミの鳴き声が響き渡る今月16日午前の神戸市中央区のラジオ局「ラジオ関西」。土曜日ということで、同局の入り口は閉じられており、通用口からおじゃまする。番組放送中のスタジオを横切り、少し離れた会議室に行くと、壁に書かれた利用表に手書きで「青春ラジメニア」の文字。入り口まん前では、扇風機が回っていた。 部屋をのぞきこむと、いすに座った同番組の「ひねくれ岩ちゃん」こと岩崎和夫アナウンサー(62)が「おはようございます」と声をかけてくれる。目の前のテーブルには、山積みになった、大量のはがきや封書が所狭しと置かれていた。これは全部、今週のリクエストというから驚きだ。 「リクエストは、はがきまたはファクスでというルールがあるんです」と岩崎アナ。「これは先週のものですが」と、ドンと積み上げられて置かれたはがきの数は、約800通にものぼる。 基本的に1989年の放送開始の時から、リクエストははがきや手紙というルールは存在したが、ファクスでのリクエストがOKになったのはここ10年ほど前だという。 現在は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やメールでのやり取りが主流ではあるが、この番組ではこの手紙スタイルが今も当たり前のように存在するわけだ。