人気者の予感あり「スズキ フロンクス(SUZUKI FRONX)」プロトタイプのインプレッション
室内空間もカーゴスペースもファミリーカーとして使うには十分以上なスペースだし、どこかが気に障ったり、この部分はすぐにでも改善してほしいというような部分はエンジン性能、ハンドリング、ブレーキ、乗り心地などにおいても感じられなかった。逆に乗った瞬間からなにも迷わずに走り出すことのできる操作性などは、複雑で戸惑うことの多い昨今の自動車から比較すると妙にほっとするし、実用車はこうであってほしいとさえ思う。そしてその自然さは、数か月前に試乗したスイフトと同じように、さわやかで妙に安心する「あの感じ」に近い。噂では車両価格はかなりリーズナブルなものになると伝えられているし、フロンクスは人気者の帰国子女になるのではないかと思う。インド製だからとエクスキューズするような部分はないし、そもそもそんな風に生産地で自動車を差別する時代ではないとも思う。
すでに今年インド、南アフリカでカーオブザイヤー、デザイン賞を獲得して、高い評価を得ているフロンクス。今度は一般路上でじっくり乗ってみたい、と期待してしまう爽やかなニューカマーであった。 スズキフロンクス ティザーサイト:https://www.suzuki.co.jp/car/fronx/
大林晃平