【旬の春菊】苦手な人でも大丈夫!調理時間がカギ「苦味」を和らげる方法を管理栄養士が解説
春菊はハーブのように香り高い野菜ですが、ほろ苦さが苦手!という声もよく聞きます。肉や魚の生臭みを消したり、料理のアクセントになったりと、他の野菜にはない味わいを楽しむために、苦味が出にくい春菊調理のコツをお伝えします。 <写真>[【旬の春菊】苦手な人でも大丈夫!調理時間がカギ「苦味」を和らげる方法を管理栄養士が解説 ■春菊の苦味が出にくい調理時間は? 春菊は、すぐに火が通り、スピード調理ができるのも大きな魅力のひとつ。アク成分の一つであるシュウ酸が少なめなので、基本的には下ゆでは必要ありません。葉と茎は加熱時間に違いがあるため、分けておいて時間差調理するのがポイントです。そして、葉の部分の最適加熱時間は30秒から1分以内ですが、葉の部分は加熱しすぎると苦みが出てくるので、苦みが苦手な人は加熱のしすぎに注意しましょう。新鮮なものは加熱時間を短縮させ、10秒程度に。茎は太さにもよりますが、葉よりも1分ほど多くゆでたいところ。鍋料理などに使う時は、春菊の葉の部分は仕上げに加えるようにすると、苦みを抑えられ、春菊のさわやかな香りを存分に味わうことができますよ。 ■春菊の苦味を和らげる食材は? 苦味のある食べ物を打ち消す食材としては次のものがあります。春菊の苦味が気になるときには料理に加えてみるのもおすすめです。 ・甘み:砂糖やはちみつなど ・塩味:塩やしょうゆなど ・うま味:だしやうま味調味料、かつお節など ・油分・脂肪分:ごま油やオリーブオイル、ドレッシング、牛乳やクリームソース、バター、チーズなど ・酸味:酢・レモン汁など ■実は生でも食べられる春菊 苦味が出にくい生食や茎がおすすめ 鮮度の高い春菊は生でもおいしく食べることができます。生では苦味を感じにくく、特に茎の部分は苦みが少ないので、苦みが苦手な人は生の状態や茎の方を味わってみるのもおすすめです。 茎は歯ごたえもあり、シャキシャキとした食感と独特の香りを楽しむことができますよ。 ■どんな春菊を選ぶのが正解? 春菊は、茎が細く短めで切り口が新しいもの、色が濃くみずみずしい葉が密生しているものがよいものとされています。苦味が苦手な人には、生食に向いている葉が小さめで細かい切れ込みの入っているやわらかいものがおすすめです。 参考文献: 「やさい(幻冬舎)」 「旬の野菜と魚の栄養事典(X-Knowledge)」 「旬の野菜の栄養事典(X-Knowledge)」 「野菜まるごと事典(成美堂出版)」 ライター/大槻万須美 管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。 Instagram:@tsukiko_shoku_mind blog:管理栄養士 大槻万須美♪楽しく食べて健康に♪ 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)