杉田水脈氏、麻生発言を擁護か 「ハラスメントでも何でもない」
自民党の杉田水脈衆院議員は8日までに、上川陽子外相の容姿や年齢をあげつらった麻生太郎自民党副総裁の発言を擁護したとも受け取れる短文をXに投稿した。発言への批判を避けた上川氏を念頭に「言われた本人が何とも思わなかったらハラスメントでも何でもないのでは」と書き込んだ。立場の弱い被害者の泣き寝入りを助長する懸念が付きまとう。 【写真】プラカードを掲げ杉田水脈衆院議員の差別発言に抗議する市民ら=1月17日午後、大阪市
投稿は2月3日付。杉田氏は2018年に「セクハラ、セクハラと騒ぐ裏には思惑があります」「このような概念がまん延することに警鐘を鳴らさなければ社会が萎縮します」と書き込んだ。 3日付の投稿で杉田氏は、セクハラに関し「受けた人間が嫌だと思ったら成立する」と言われていると指摘。この基準に照らせば当事者を傷つけたかどうか分からない発言をセクハラ認定するのは「とてもダブルスタンダード」と非難し、麻生氏発言を問題視するのは的外れだとの考えをにじませた。上川氏の沈黙を疑問視する声にも「言われた発言に対する感じ方まで批判されるのは理解に苦しみます」と不快感を示した。