ウクライナ 大阪・関西万博に正式参加決定 経済復興へ海外投資呼びかけ 日本の避難者支援団体も歓迎
ロシアからの軍事侵攻を受けているウクライナが、大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日 184日間)に参加することが正式に決まった。 軍事侵攻から1000日、ウクライナの子どもたちは… ウクライナは復興を目指す自国のアピールと、海外からの投資誘致の機会として位置づけている。 日本側が建設した共同パビリオンの一区画を借り受ける「タイプC」となる見通しで、世界に向けてあらゆる情報を発信する。 大阪・関西万博は、参加各国が他国との商談や企業間交流も行われる。ウクライナは万博を通じて海外から投資を呼び込み、ロシアからの軍事侵攻で大きな打撃を受けた国内経済の回復につなげたいとしている。 ■ウクライナの窮状を世界に発信、そこに万博開催の意味が 日本ウクライナ文化交流協会会長・小野元裕さんは、ラジオ関西の取材に対し、「経済的に非常に困難な状況に置かれているウクライナは、日本はもちろん欧米の支援が必要。ウクライナの窮状を世界に発信できる機会ととらえれば、大阪・関西万博は大きな意味を持つのではないか」と話した。 日本でウクライナからの避難者を支援する関西ウクライナ友好協会で代表を務めるカトウ・カテリーナさんもラジオ関西の取材に応じた。「軍事侵攻を受けているウクライナが、大阪・関西万博に参加するのは涙が出るほど嬉しい。世界中の皆さんがウクライナのことを忘れず、傷つきながらも立ち上がる姿を知っていただける機会になる」と歓迎する。 また、同協会事務局長・柳原沙知花さんは、「大阪・関西万博が、ウクライナ国家はもちろん、関西でウクライナの皆さんを支援する私たちにとって、これから何が必要なのか考える契機にしたい」と期待を寄せる。 ロシアも万博に参加する予定だったが、昨年11月に撤退した。 博覧会協会によると、これまでに撤退を表明したのはメキシコ、エストニア、ロシア、ニウエ、アルゼンチン、アフガニスタン、ニジェールの8か国。
ラジオ関西