和倉温泉・加賀屋が新たな拠点旅館の建設を決定!デザインは隈研吾氏で2026年度冬に開業へ「真・RYOKAN」計画が始動
能登半島地震以降、休業が続いている和倉温泉の加賀屋が、新たな拠点となる旅館の建設を発表しました。デザインは世界的建築家の隈研吾氏が担当し、2026年度の開業を目指します。 【写真を見る】和倉温泉・加賀屋が新たな拠点旅館の建設を決定!デザインは隈研吾氏で2026年度冬に開業へ「真・RYOKAN」計画が始動 日本一のおもてなしで知られる加賀屋は、グループの新しいフラッグシップとなる旅館を建設する「真・RYOKAN計画」を明らかにました。 現在の建物は、能登半島地震の被害と設備の老朽化、利用客のニーズの変化などから、現在の建物を修繕して旅館として使用しない方針を固め、今後の活用については、和倉温泉全体のまちづくりも念頭に検討していくとしています。 新しい旅館は、和倉温泉シーサイドパーク隣の加賀屋グループが所有するおよそ3万平方メートルの敷地に建設されます。 デザインは国立競技場などの建築を担当した隈研吾氏が手がけ、 建物は5階建てで部屋数は50室、部屋は全室オーシャンビューで、温泉の露天風呂や半露天風呂つきを計画していて、伝統文化体験スペースなども予定されています。 新しい旅館は、和の雰囲気をベースとしてながらも、部屋にはベッドなど洋風のスタイルも取り入れる方針です。 2025年の夏までに着工、加賀屋創業120周年の節目となる2026年度冬の開業を目指します。 加賀屋の渡辺崇嗣社長はMRO北陸放送の単独インタビューに対して… 「現在の建物を使わなくなるのはつらい決断。変な言い方かもしれないが、地震に背中を押されたつもりで、これまでの課題をクリアして前に進む一歩にしたい。これまでの建物を知る人は少し寂しく感じるかもしれないが、「おもてなし」を中心に大事にしてきた「加賀屋の神髄」は、館が変わっても守り続けていきたい。」 渡辺社長は加賀屋の再建に向けた戦略として3つのステップを描いています。 加賀屋再建への3ステップとは… (1)和倉温泉4旅館のリブランディングの推進 (2)奥能登観光のハブ機能の強化、和倉温泉以外のエリアへの進出などの横展開 (3)レストラン事業や物販など旅館業以外の事業の強化 渡辺社長は、和倉温泉で展開する4つの旅館について ▼新しい旅館…加賀屋グループのフラッグシップ ▼松乃碧…静かでゆっくりとした時間 ▼あえの風…にぎわいや交流 ▼虹と海…気軽な旅館ライフ このようにキーワードを掲げていて、 加賀屋グループでは、4つの旅館の差別化を進めることで、多様化する消費者ニーズに対応していきたいとしています。
加賀屋グループの松乃碧、あえの風、虹と海の3つの旅館については、修繕した上で部屋数を減らして2026年度の営業再開を目指す方針です。
北陸放送