野菜が高くてなかなか手が出ません……「1日350グラム」食べることが推奨されているそうですが、なにかいい方法はありますか?
最近、野菜の価格が高騰し、日常的に取り入れることが難しくなってきました。健康のために1日350グラム以上の野菜を摂取することが推奨されていますが、達成しようにも、金銭的に苦しいと感じている方も多いでしょう。 本記事では、野菜の価格が高騰している理由とあわせて、野菜を安く購入するためのアイデアやコツを紹介します。 ▼1人暮らしで冬は毎日「鍋」ばかり!「白菜」と「豚肉」メインだけど、栄養的に大丈夫?
野菜の価格が高くなる原因
野菜の価格が高くなる原因のひとつは、需要と供給の関係です。需要が供給を上回る場合、価格が高騰する傾向があります。2024年においては、夏季の高温が野菜の生育不良や収量低下を引き起こし、供給不足の一因となっているようです。 さらに、野菜は生産地から市場まで運搬される過程で輸送費が発生します。輸送費にはさまざまな要因が影響をおよぼしますが、特にガソリン価格の上昇が、野菜の小売価格に直接的な影響を与えます。 また、国際的な事象も輸送費に影響を与える一因です。例えば、ロシアとウクライナの戦争は石油価格の不安定性を高め、輸送に必要な燃料の価格を上昇させています。その結果、増加した野菜の輸送コストが最終的に小売価格に上乗せされ、野菜の価格高騰を招いているのです。
成人が食べる野菜の1日あたりの目標量は350グラム以上
カリウム、食物繊維、ビタミン(A、C、Eなど)の摂取は、健康維持に大きく寄与します。これらの栄養成分を十分に摂取するためには、1日350グラム以上の野菜を食べることが推奨されています。野菜に含まれる栄養素は、生活習慣病などの予防に役立つとされています。
目標量を達成するために野菜を安く買うコツ
ここでは、野菜摂取の目標量を達成するために野菜を安くたくさん買うためのコツを紹介します。野菜の価格が高く感じられる中で、毎日必要な量を手に入れるためにも、賢く購入しましょう。 ■スーパーの見切り品やおつとめ品を利用する 野菜を安く購入する基本的な方法のひとつは、スーパーの見切り品やおつとめ品を選ぶことです。よく利用するスーパーの割引シールが貼られる時間帯を把握することで、無理なく食費を節約できます。 ただし、見切り品やおつとめ品には変色や傷みがあるもの、さらには賞味・消費期限が短いものが多いため、購入後すぐに使うか、冷凍保存することをおすすめします。 ■規格外の価格が安い野菜を選ぶ 訳あり・規格外の野菜は、形や色、大きさ、キズなどの要因で販売規格から外れてしまったものです。廃棄されることが多いですが、直売所やネット通販で手に入れられるケースもあります。 通常の野菜よりも安価ですが、味に大きな違いはないため、積極的に利用すると食費の節約につながるでしょう。また、訳あり・規格外野菜を選ぶことはフードロス削減や農家の支援にもなると考えられます。 ■冷凍野菜を利用する 冷凍野菜も、カット野菜と同様に市場価格の影響を受けにくい商品です。冷凍野菜は一般的に栄養価が高い旬の時期に収穫され、瞬間冷凍されるため、栄養価が保持されやすいといわれています。 逆に生鮮野菜は、収穫後の流通過程や家庭での保存期間に伴い、徐々に栄養価が低下していくことを知っておくことも大切です。冷凍野菜をうまく活用することで、手軽に野菜を取り入れることが可能になります。
安く買うコツをおさえて家計に負担をかけずに野菜をとろう
野菜の価格が高い今、賢い購入方法を取り入れることで、必要な栄養素を確保しつつ家計の負担を軽減できます。 スーパーの見切り品やおつとめ品、訳あり・規格外の野菜、冷凍野菜を活用するなど、さまざまな手段を駆使して、日々の食生活に野菜を取り入れていきましょう。今回紹介したアイデアは、健康的な食生活を維持しながら、フードロスの削減や農家の支援にもつながります。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部