秋の味覚を楽しむ明知鉄道の〈きのこ列車〉がスタート!途中下車の立ち寄りスポットも
銘酒にカステーラに五平餅に、グルメ散策へ
■女城主の城として知られる岩村城下町でタイムスリップ 途中下車の旅で「岩村駅」へ。ここは江戸時代、商家が栄えた町並みが残り、まるで時代劇のワンシーンに入り込んだような雰囲気を楽しめます。最近では、NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』のドラマロケ地としても有名になりました。 このまちには、約800メートルにも及ぶ石畳の残る岩村城跡があります。城主であった遠山景任(とおやまかげとう)に嫁いだ織田信長の叔母であるおつやの方が、景任の死後、城主となったことから、〈女城主の城〉と呼ばれるようになりました。 ■創業200年以上の老舗の酒蔵で人気の銘酒を味わう この名前を使用した岩村醸造がつくる〈女城主〉は、このまちの特産品のひとつとなっています。店構えも、江戸時代の風格をそのまま残し、230年以上続く酒蔵として、まちのシンボル的存在となっています。 入口すぐには人気の銘柄〈女城主〉や〈幻の城〉、お酒好きにはたまらない大吟醸も並んでいます。うなぎの寝床のような細長い店内では、無料でお酒の試飲体験も楽しめます。 information 岩村醸造 住所:岐阜県恵那市岩村町342 TEL:0573-43-2029 営業時間:9:00~18:00 定休日:元旦のみ Web:岩村醸造 ■恵那のおやつといえば〈カステーラ〉や五平餅 江戸時代、長崎遊学していた初代店主が、伝授された製法を代々受け継ぎ、今も昔ながらの味わいを楽しませてくれている〈松浦軒本店〉の〈カステーラ〉。ふんわりした食感と甘さは懐かしさいっぱいのおいしさです。 information 松浦軒本店 住所:岐阜県恵那市岩村町本町3-246 TEL:0573-43-2541 営業時間:8:30~19:30 定休日:元旦のみ Web:松浦軒本店 食べ歩きにぴったりの五平餅はこの地域の昔ながらの郷土食です。地域によって味も異なり、しょうゆや味噌をベースにクルミやゴマなどを加えてつくります。〈五平餅あまから岩村〉は、形状はダンゴで、甘めのしょうゆ味です。アツアツの焼き立ては香ばしくて、食欲をそそります。 information 五平餅 あまから岩村店 住所:岐阜県恵那市岩村町1575-2 TEL:0573-43-2035 営業時間:9:30~18:30 定休日:月曜(祝日の場合は営業) ゆったりとした時間の流れるのどかな田園風景と、昔ながらのまちなみに癒やされる明知鉄道の旅。旬の食事を楽しみながら、のんびりゆったりローカル列車でのひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。 information 明知鉄道株式会社〈きのこ列車〉 住所:岐阜県恵那市明智町469-4 TEL:0573-54-4101 料金:大人6000円、子ども(小学生以下)3800円(500円相当のお土産つき) 運行期間:9~11月(月曜運休/休日の場合は運行) 出発時間:恵那駅12:25発/明智駅13:19着 Web:明知鉄道 writer profile Naomi Kuroda 黒田 直美 くろだ・なおみ●愛知県生まれ。東京で長年、編集ライターの仕事をしていたが、親の介護を機に愛知県へUターン。現在は東海圏を中心とした伝統工芸や食文化など、地方ならではの取り組みを取材している。食べること、つくることが好きで、現在は陶芸にもはまっている。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。