3連勝 VS 4連勝の首位攻防戦!鹿虎相打つ北関東ダービーセカンドラウンド! 鹿島アントラーズユース×前橋育英高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第20節】
残り3節という最終盤に差し掛かっても、プレミアリーグEASTは近年稀に見る大混戦の様相を呈している。首位の鹿島アントラーズユースと2位の横浜FCユースは、勝点35も得失点差プラス7も一緒で、総得点が順位を分けている。また、3位の柏レイソルU-18、4位の昌平高校、5位の前橋育英高校も勝点32で並んでおり、優勝争いの行方はまだまだまったくわからない。
前半戦を4位で折り返した鹿島ユースは、後半戦に入って柏レイソルU-18と市立船橋高校相手に連勝を飾ったことで首位に浮上したものの、14節からはまさかの3連敗で足踏みしてしまう。ただ、この窮地でもしっかりリバウンドメンタリティを発揮。第17節から怒涛の3連勝を達成し、横浜FCユースから首位の座を奪い返した。
直近のリーグ戦となった第19節・川崎フロンターレU-18戦でも、56分に先制ゴールを献上しながら、64分には途中出場の正木裕翔が同点弾を挙げると、終盤の82分に玉木亜門が決勝点をゲット。アウェイの地で逆転勝ちを収め、勝点3をきっちりと積み上げている。
現時点でリーグトップクラスの好調を維持しているのが前橋育英だ。前半戦終了時の順位は8位。後半戦も一時は降格圏が迫る10位にまで下降した時期もあったが、第17節・尚志高校戦に2-1、第18節・青森山田高校戦に1-0、第19節・大宮アルディージャU18戦に3-2、そして第12節延期分・FC東京U-18戦に2-1と、すべて1点差勝利で圧巻の4連勝。一気に優勝争いへ食い込んできた。
前橋育英にとってさらに追い風となったのは、第19節と第12節延期分の間にあった高校選手権予選。準々決勝の前橋商業高校戦と、決勝の共愛学園高校戦はどちらも延長戦までもつれ込む激闘を制して、県4連覇を掴み取る。インターハイ予選では準決勝敗退を突き付けられていただけに、全国大会の出場権を得たことがチームの小さくない自信になったことは言うまでもない。
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